どうして博多人形をカプセルに? ガチャガチャ化した理由を聞いてみた
金箔などを使った豪華な作りの人形が1万円
このカプセル入り博多人形は、博多人形商工業協同組合の青年部が企画した。福岡市内のはかた伝統工芸館で開いた作品展の会場で2018年1月25日、ガチャガチャの自販機を設置し、来場者に楽しんでもらった。
青年部に所属する若手作家6人が5つずつ作り、計30あるミニ博多人形をカプセルに入れて自販機で販売した。
実は、この試みは17年も行っており、このときは500円でガチャガチャができるようにした。今回は、金箔などを使った豪華な作りのプレミアム版にしたうえで、1万円で楽しんでもらうことにした。
前回から20倍もお金が必要になったが、当日は午前10時の開場前に50~60人が列を作り、カプセル30個は約13分で完売してしまった。人形を手に取った人は、「すごくうれしい」「技術が凝縮した素晴らしいものだ」と口にし、中には感動して泣き出す人もいたという。
この試みを伝えるニュースのコメント欄などでは、1万円を出せば博多人形をもっと自由に選べるのではないかとの意見もあったが、「伝統工芸に光を当てるという意味では良いのでは」「今まで博多人形に縁がなかった人達には、きっかけにはなりそう」といった声が出ていた。