「300円で乗れる新幹線」効果で発展! 福岡・那珂川町が「市になります」宣言
「来年那珂川町が市に昇格なのか。博多南線が大きいな」
終点の博多南駅は、春日市と那珂川(なかがわ)にまたがっている。那珂川町は、博多南線の乗客増加の影響で福岡市のベッドタウンとして発展し、人口5万人を超えた。来年10月1日、市への昇格を目指すことになったという。ツイッターには、こんな意見も......。
これは良いニュース。僻地でも良い道ひとつで全てが変わる好例です。
— アカキゼ@妖怪綺譚 (@akakize) 2017年9月27日
【動画】新幹線に300円で乗れる!? ある町の未来に大きな影響を与えた博多南線... https://t.co/GdLOZIwWS7 #niconews
来年那賀川町が市に昇格なのか。博多南線が大きいな。
— ちょび@幸せますマラソン (@tyobi1001) 2017年9月27日
「......良い道ひとつで全てが変わる好例です」「これは良いニュース」「来年那珂川町が市に昇格なのか。博多南線が大きいな」といったコメントも相次いでいる。
そこでJタウンネット編集部は、那珂川町に電話で話を聞いてみることにした。
電話で答えてくれたのは、那珂川町役場・市制推進室の石内秀樹さんだった。
「那珂川町が市を目指すということで、地元出身のデザイナーの方にロゴマークを作ってもらいました。名前にあるように、町の真ん中を那珂川という川が流れているのですが、その川の水のブルーと周辺の豊かな自然のグリーンを強調したロゴができました」と石内さん。
現在、「那珂川町は市になります」というロゴを使ったPRキャンペーンが行われている。目標の1年前となる17年10月1日には、市制施行カウントダウンボードが町内各所に設置された。日めくりカレンダー形式で毎日カウントダウンして、盛り上げていくという。またカウントダウン写真を町民から募集している。
「那珂川町といっても、県外の方はあまりご存じないかもしれませんが、那珂川流域には中ノ島公園という行楽スポットがあり、福岡市内からも多くの観光客が訪れます。また那珂川上流に五ケ山ダムがあり、ここに来春完成をめざして、オートキャンプ場やカフェなどを備えた公園を建設中です」と石内さんは力説する。
那珂川は、那珂川町北部から福岡市中心部を流れ博多湾に注ぐ。下流域に形成された中洲が、あの歓楽街として有名な中洲だ。福岡市から那珂川を遡った流域に、自然豊かな那珂川町があるのだ。
那珂川町のもう一つの見どころは、JR西日本の新幹線車両基地と車両工場がある「博多総合車両所」だ。毎年10月の鉄道の日を記念して、「新幹線ふれあいデー」という一般公開イベントが実施されている。鉄道ファンには見逃せない場所と言える。