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「300円で乗れる新幹線」効果で発展! 福岡・那珂川町が「市になります」宣言

松葉 純一

松葉 純一

2017.10.23 06:00
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博多南駅の駅名標(「そらみみ」さん撮影、Wikimedia Commonsより)
博多南駅の駅名標(「そらみみ」さん撮影、Wikimedia Commonsより)

九州でありながらJR西日本に属する「博多南線」。博多駅と博多南駅間の約8.5キロを結ぶ路線だ。もともとは山陽新幹線の博多総合車両所への回送線だったが、地元からの要望で一部が旅客化し、新幹線の車両(500系と700系)が走る。所要時間は約8分、運賃200円と特急料金100円の合計300円で利用できる。1日の利用者は約1万4500人。最近、NHKの人気番組『ブラタモリ』にも登場し、話題となった。

ツイッターには、鉄道ファンを中心に、次のような声が寄せられている。

「行ってみたい」「九州行きたい」など乗ってみたいという人もいれば、「この新幹線は衝撃やったわ」と乗った感想をつぶやく人もいる。

「来年那珂川町が市に昇格なのか。博多南線が大きいな」

那珂川町・市制推進ロゴマーク展開例(画像提供:那珂川町市制推進室)
那珂川町・市制推進ロゴマーク展開例(画像提供:那珂川町市制推進室)

終点の博多南駅は、春日市と那珂川(なかがわ)にまたがっている。那珂川町は、博多南線の乗客増加の影響で福岡市のベッドタウンとして発展し、人口5万人を超えた。来年10月1日、市への昇格を目指すことになったという。ツイッターには、こんな意見も......。

「......良い道ひとつで全てが変わる好例です」「これは良いニュース」「来年那珂川町が市に昇格なのか。博多南線が大きいな」といったコメントも相次いでいる。

そこでJタウンネット編集部は、那珂川町に電話で話を聞いてみることにした。

那珂川町・市制推進ロゴマーク(画像提供:那珂川町市制推進室)
那珂川町・市制推進ロゴマーク(画像提供:那珂川町市制推進室)

電話で答えてくれたのは、那珂川町役場・市制推進室の石内秀樹さんだった。

「那珂川町が市を目指すということで、地元出身のデザイナーの方にロゴマークを作ってもらいました。名前にあるように、町の真ん中を那珂川という川が流れているのですが、その川の水のブルーと周辺の豊かな自然のグリーンを強調したロゴができました」と石内さん。

カウントダウンボード(画像提供:那珂川町市制推進室)
カウントダウンボード(画像提供:那珂川町市制推進室)

現在、「那珂川町は市になります」というロゴを使ったPRキャンペーンが行われている。目標の1年前となる17年10月1日には、市制施行カウントダウンボードが町内各所に設置された。日めくりカレンダー形式で毎日カウントダウンして、盛り上げていくという。またカウントダウン写真を町民から募集している。

中ノ島公園(画像提供:那珂川町)
中ノ島公園(画像提供:那珂川町)

「那珂川町といっても、県外の方はあまりご存じないかもしれませんが、那珂川流域には中ノ島公園という行楽スポットがあり、福岡市内からも多くの観光客が訪れます。また那珂川上流に五ケ山ダムがあり、ここに来春完成をめざして、オートキャンプ場やカフェなどを備えた公園を建設中です」と石内さんは力説する。

那珂川町風景(画像提供:那珂川町)
那珂川町風景(画像提供:那珂川町)

那珂川は、那珂川町北部から福岡市中心部を流れ博多湾に注ぐ。下流域に形成された中洲が、あの歓楽街として有名な中洲だ。福岡市から那珂川を遡った流域に、自然豊かな那珂川町があるのだ。

那珂川町のもう一つの見どころは、JR西日本の新幹線車両基地と車両工場がある「博多総合車両所」だ。毎年10月の鉄道の日を記念して、「新幹線ふれあいデー」という一般公開イベントが実施されている。鉄道ファンには見逃せない場所と言える。

那珂川町風景(画像提供:那珂川町)
那珂川町風景(画像提供:那珂川町)

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