京阪宇治駅が「美しい」理由、設計者に聞くと... 「宇治の『色気』を表現した」
2017.07.31 11:00
近代的な工業地帯と、風光明媚な風景が混在している
京阪宇治駅の駅舎は1995年、駅前の再開発にともなう移設工事で現在の場所に新築、移転された。コンクリート構造で、円形を基調として造られている。
地図をご覧いただきたい。京阪宇治線は、写真上から下に伸びており、右上から左下にかけてJR奈良線が通っている。宇治線と奈良線の交差点、つまり奈良線の北側に宇治駅の駅舎、南側に京阪の駅ビルがある(JR奈良線の宇治駅は、ここから数百メートル離れた場所にある)。先述の移設工事をきっかけに、京阪宇治駅は北寄りに移動。駅舎と駅ビルは、JR奈良線の南北にまたがる形になった。
ちなみに、この円形を基調としたデザインについては、宇治の茶畑に着想を得ているという。
「茶畑って、2段、3段......と連なっていますよね。この『連続するダイナミズム』を筒の形で表現しました」