「日本の棚田百選」千早赤阪村・下赤坂の棚田
2017.06.26 07:01
存続危機の棚田を救え
総枚数250、室町時代から続くというこの棚田に今年も田植えの季節がやってきました。毎年6月の初めごろから田植えが始まる下赤坂の棚田、除草作業や苗の準備、棚田の水張りなど作業は多岐にわたります。
千早赤阪村は3年前の2014年に、大阪府内で初めての過疎地域に指定されました。今も人口が減少を続けていて、棚田農家では高齢化と人材不足が深刻化していて、若い後継者の育成が村の課題となっています。
そんな棚田農家の一人、千福さんは5年前に地元農家で団結し、棚田の保全とPRのための活動を開始、大阪府と共同で「棚田・ふるさとファンクラブ」を結成しました。そこで楽しみながら農業や保全活動をしてくれる一般のサポーターを募集することに。棚田で「米作りがしたい」という大人を対象に開いた「大人の棚田塾」や、秋には4000個もの灯篭で棚田をライトアップしてPR活動をするなど、様々な取り組みを行っています。
千福さんは「今後も棚田に注目をしていただけるように頑張っていきたい、みんなで棚田を守っていくことが一つの恩返しと思っている」と熱い思いを語っておられました。(ライター:けあるひの)