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名産品がピンチ! 三原のタコが漁獲量半減

ご当地テレビ視聴隊

ご当地テレビ視聴隊

2017.06.24 07:59
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[Jステーション-広島ホームテレビ]2017年6月15日放送の広島HOMEテレビ「Jステーション」で、三原市のタコが紹介されました。

画像はイメージです(bfishadowさん撮影、Flickrより)
Octopus

三原を代表するタコがピンチです。去年と比べ、漁獲量が半減し、売り上げが減ったお店も出ているそうです。

少雨の影響か

江戸時代から伝統のタコツボ漁を行う三原市は、瀬戸内海でも屈指の産地として知られています。しかし、「ちょっと減ってる、去年の秋から。もう行ってもとれないから休む人もいるし」と地元からは声があがっています。8月の最盛期に向け、タコが増えていないのです。

三原市漁業組合の組合長は、「大きいのがいない。小さいのだけでは目方がとれない、ようするに不漁」といわれていました。組合によると、「三原やっさタコ」の漁獲量は、去年の1月から5月で9284.38kgでしたが、今年の同じ時期には4254.84kgと半分以下にまで落ち込んでいます。その理由について、組合長は「雨が降ってくれれば、海も水温が下がる。栄養も持ってきてくれる」といわれていました。

雨が少ないため、山から海へ流れるプランクトンの量が少なく、そのことからタコの成長が遅れているのです。味が濃厚で、身が柔らかいという三原のタコ。これを目当てに訪れる観光客も多く、港近くのお店では、影響も出ていました。

手打ちうどんおかめの店長は、「タコは少ないんですけど、お客さんそのものは、タコを食べに来る人がものすごい増えている。せっかく遠い所から来てくれているのに、タコがないっていうのも辛い」といわれていました。

一方、干物などおよそ120種類のタコ料理を販売する道の駅みはら神明の里では、「生のタコの数が少なくなったので、販売数量が2割減くらいになりました」と駅長がいわれていました。人気のたこ焼きも、稼ぎ時のゴールデンウィークに、肝心のタコが足りずに売り切れになることもありました。

名産地で起きたまさかのタコ不足。漁協ではこれからの最盛期に期待を寄せています。組合長は、「漁獲量は増えてきており、(良くなる)気配はある」とのこと。三原を代表するやっさタコの復活を祈りたいですね。(ライター・石田こよみ)

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