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熊谷の「大温度計」引退から一転、存続決定 →ただしデザインは変更へ

松葉 純一

松葉 純一

2017.05.13 11:00
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熊谷市の「大温度計」。写真はイメージです(画像提供:株式会社八木橋)
熊谷市の「大温度計」。写真はイメージです(画像提供:株式会社八木橋)

2017年5月12日、気象庁発表によると、関東各地で気温が上がり、猛暑で知られる埼玉県熊谷市では29度を記録した(14時現在)。7月上旬並みの暑さだという。

熊谷市仲町にある老舗デパート・八木橋百貨店の入口に、熊谷の夏の風物詩として親しまれている「大温度計」がある。熊谷地方気象台の発表をもとに、午前11時と午後2時の1日2回、気温が表示されている。「あついぞ!熊谷」というキャッチコピーが人目を引く、熊谷のシンボル的存在だ。

この大温度計、実は今季限りで設置を止めることになっていた。「暑さ対策日本一」を掲げるという市の方針に沿う措置と既に告知済みだった。ところが多数の市民から「やめないで」「存続して」という要望が寄せられたため、これを急きょ撤回し、来年以降も存続されることになった。

市民の声「熊谷唯一の観光名所を撤去することもなかろう!」

ツイッターには、大温度計の存続に関して、こんな声が寄せられている。

「ラグビーワールドカップ熊谷開催までは絶対に止めちゃダメだよ!」「暑くて辛くても、ちょっとしたプラス思考につながるのは良いと思うし」「熊谷唯一の観光名所を撤去することもなかろう!」などといった感想だ。

八木橋百貨店入口(京浜にけさん撮影、Wikimedia Commonsより)
八木橋百貨店入口(京浜にけさん撮影、Wikimedia Commonsより)

大温度計が初めて設置されたのは、2007年。この年8月16日、40.9度を記録した。当時は、目盛が40度までしか用意されておらず、手書きで対応したとのこと。なお2007年「ユーキャン新語・流行語大賞」に「猛暑日」が選ばれ、熊谷の大温度計が受賞した。以来約10年、今やすっかり熊谷のシンボルとなっている。

現在の温度計の大きさは、縦4メートル、横65センチだが、来年以降のデザインがどうリニューアルされるかは、未定。「あついぞ!熊谷」というキャッチコピーも、変更されるかも......。

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