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警視庁向島署は、なぜ「けものフレンズ」とコラボしたのか

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2017.05.13 06:00
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制作委員会に直接働きかけて...

警視庁広報課は2017年5月8日、ツイッターでコラボレーション企画を発表した。掲載されたポスターには、「けものフレンズ」に登場するキャラクターの「サーバルちゃん」と「アライさん」、「フェネックちゃん」の他、警視庁犯罪抑止対策本部の特殊詐欺被害防止キャラクター「テワタサナイーヌ」の姿がある。「けものフレンズ×とりものフレンズ」として、オレオレ詐欺から身を守るため迷惑電話防止機能付き電話を使用するよう呼び掛けている。

市民の安全を守る役目を担う警察署が、「すごーい!」「たのしー!」を連呼する「けものフレンズ」と手を組むこと自体、ネット上では驚きを持って受け止められている。

警視庁広報課の担当者に、向島署で実施された理由を聞いてみると、

「警察署では、全庁的に推進している対策を踏まえ、それぞれの警察署において、管内の特殊詐欺情勢や手口の特徴などを分析し、より効果的な広報啓発に努めております。向島署においても、自署の被害情勢を踏まえて、独自の工夫を凝らし、多様なメディアを活用して、今回のキャンペーンを企画、展開したものです」

と回答した。同署が自ら、「けものフレンズ」とのコラボレーション企画を持ち込んでいたのだ。

同署の公式サイトによると、管内では2016年に21件の特殊詐欺(被害総額は約5800万円)が発生している。オレオレ詐欺(同3299万円)がそのうち、16件を占めている。

コラボレーションの相手に「けものフレンズ」が選ばれた理由も、担当者に聞いてみた。

「『犬のおまわりさん』をキャラクター化した『テワタサナイーヌ』と動物がアニマルガール化した『けものフレンズ』はともに動物モチーフということで、親和性が高いと判断し、制作委員会に直接働きかけてコラボが実現しました」(担当者)

同署は署内や管内鉄道駅、墨田区内の循環バスにポスターを掲示しており、チラシ配りなどで特殊詐欺の注意喚起を行っている。

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