土曜授業の是非 →教職員「家庭での時間が減る」保護者「参観しやすくなる」
[めんたいワイド- 福岡放送] 2017年4月6日放送の「特報THEスライドショー」のコーナーで、土曜授業について取り上げました。現在、多くの小中学校が行っている週5日制の授業に変化が出てきています。
土曜日も授業をする「土曜授業」を行っている学校は、全国の公立小中学校で約25%と増えています。では、全公立小中学校で年4日、土曜授業を実施している福岡市では、どんな意見が出ているのでしょうか。
賛成か反対か、調査してみると...
福岡市では、代休日を設けない土曜授業について「賛成か反対か」を、小学生の保護者と教職員を対象に調査しました。すると、こんな結果に。
・保護者 賛成78.3% 反対20.4% 無回答1.3%
・教職員 賛成13.9% 反対84.6% 無回答1.5%
「反対」した教職員からは、次のような意見が出ていました。
・子供が家庭や地域で過ごす時間が減る 52.6%
・習い事や部活動の試合、練習に影響が出る 45.6%
・子供にとって週に2日は休みが必要と思う 44.2%
なお、子供にとって週に2日の休みが必要というのは、教職員も休みが必要だという意見も含まれているようです。
保護者は学校に行って欲しい?
土曜授業に賛成が多い保護者は、理由として次のような意見をあげていました。
・参観の機会を持つことで学校を訪れやすくなる 45.3%
・学力向上の時間を平日に確保できる 43.9%
・週に2日も休みは必要と思っていない 31.8%
教職員とは反対に、休みはそんなにいらないと思っている保護者が多いようです。
土曜授業は保護者の参観もできるようになっているため、親は学校で子供がどういうふうに過ごしているのかが見えるというのも嬉しい点として挙げています。一方で、不安点もあります。学校によって実施日が違うため、登下校の安全確保が難しいという点。もう1つは、土曜授業はイベント的なものが多いため、教職員の準備が大変という点です。
土曜授業を推進している鹿児島県では、全公立小中学校で原則第2土曜日に授業を行うように決めています。ある学校では、「飛び出し授業」を行っており、地域の人とのふれあいを学ぶ授業をしています。地域の人が手伝いをしてくれ、全ての教師が出勤ではないため、先生は代休が必ず取れるようになっています。
私が小中学生の時、土曜日は普通に午前中授業だったので、週休2日になったことの方が驚きでした。いまも土曜日は1日ずっといるわけではないので、あまり変わらないような気もしますがやはり難しいのでしょうか。これから小学生でも英語が必須となるようなので、土曜授業も必要じゃないのかなと個人的には思いました。(ライター:ぴよこ)