ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

明治から現代まで、雑誌100万冊超が読み放題...「都立多摩図書館」は都民なら使わないと損だ!

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2017.03.05 11:00
0

都立多摩図書館が、東京都立川市から国分寺市に2017年1月29日に移転オープンし、今までの少し陰鬱とした雰囲気が一変、開放的でおしゃれな図書館に生まれ変わった。これまでの図書館を知っている人にはその変貌ぶりが分かると思うが、そもそも存在を知らない都民も多いだろう。

都立多摩図書館(写真はすべてJタウンネット編集部撮影)
都立多摩図書館(写真はすべてJタウンネット編集部撮影)

その名の通り東京都が運営する公立図書館なのだが、いわゆる一般的な図書館とは少し趣向が異なる。図書の蔵書が少なく、雑誌に特化したサービスを行っているのだ。

駅からぐんと近くなった!

新しい都立多摩図書館は、JR中央線・武蔵野線が通る西国分寺駅から徒歩約7分の場所にある(多摩市にある市立多摩図書館とは異なるので注意!)。駅から少々遠いように思われるかもしれないが、以前に比べたらなんのその。道中には随所に案内があるため、迷うこともない(はず)。

道案内の看板も
道案内の看板も

都立の図書館は多摩図書館のほかにも、港区の中央図書館がある。調査研究から身近な生活に役立つ各種情報まで、2館が一体となって様々なサービスを行っている。都立多摩図書館は「東京マガジンバンク」という機能を果たしており、「時代の社会経済状況を先鋭的に捉える」といった狙いから、図書とは異なる雑誌ならではの特性を活かしたサービスを行っている。

雑誌の蔵書は国内最大級!

入館するにはまず、総合案内で書庫にある資料やオンラインデータベースを利用する際に必要となる入館証を受け取る。ゲートを通ると左手に展示スペースがあり、「雑誌と絵本で世界を知る」と題し、雑誌が伝えるオリンピック・パラリンピック、絵本と世界のつながりが紹介されている(5月10日まで)。

中へ進むと、背の低い雑誌棚が奥までずらり。週刊誌、総合誌、文芸誌などの一般雑誌から学術雑誌までありとあらゆるジャンルが揃っている。開架書庫と合わせて約6000タイトルの雑誌を最新号から過去1年分揃えている。

さらに、書庫には約1万7000タイトル、明治から現代まで100万冊を超えるバックナンバーを所蔵している。創刊号も約6600あり、紙質や色などから時代を感じることができる。壁際には外国語雑誌が並び、約1400タイトルが所蔵されている。分からないことは司書が相談にのってくれるので、調べ物もはかどる。

都立多摩図書館パンフレットより
都立多摩図書館パンフレットより

書店などにも並んでいない、見たこともないようなマニアックな雑誌も多く、「マガジンバンク」を謳うにふさわしい蔵書だ。読みふけっていると、あっという間に時間が過ぎてしまう。

雑誌以外にも都立多摩図書館では、子どもの読書活動を推進する「児童・青少年資料サービス」を行っている。乳幼児から高校生世代までを対象とした本を取り揃え、子供の読書に関する研究所など約22万冊の豊富な資料を所蔵する。

青少年エリアには大人も十分読み応えのある資料や小説が約2万冊、児童研究書が約1万冊、絵本や紙芝居、児童書が約1万4000冊揃っている。移転前よりも児童・青少年スペースが広くなり、展示されている本が増えた。以前よりも親子で訪れる人が多い印象を受ける。

閲覧席や椅子も多く、蔵書を使った調べ物や勉強をすることもできる。訪れたのは平日の午前中だったため人はそれほど多くはなかったが、休日には席が埋まってしまうことも多々あるようだ。閲覧席ではパソコンの使用も可能だ(Wi-Fiも完備)。

雑誌も図書も、個人に対する館外貸し出しは行っていないが、著作権法の範囲内でコピーをとることができる。館内にはカフェも併設されているので、休日などに1日中図書館に籠ってゆっくりと雑誌や本を読んでみてはいかがだろうか。

PAGETOP