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廃墟遊園地はこのまま消えるのか? 化女沼レジャーランド「最後」の見学会

城戸 譲

城戸 譲

2017.02.24 21:00
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最後の見学会には120人以上が参加

化女沼レジャーランドは1970年代末に「化女沼保養ランド」として開園。2000年に閉園してからは、営業当時の遊具を残し、廃墟マニアの聖地となった。また、03年には温泉が掘削されたが、いまのところ利用されていない。

よごれんさんは11年に初訪問し、オーナーである後藤孝幸氏との交流を持ち、15年春ごろには買い手探しを打診された。そして16年9月、買い手募集のツイートが話題となり、Jタウンネットなどウェブメディアを中心に、話題となった

買い手を探す一方で、17年1月には赤羽翔鶴氏によるクラウドファンディングがスタート。「日本唯一の廃墟テーマパーク」として再建しようと資金調達を試みたが、別の売買契約が進んでいたことを理由に、あえなく断念。そして2月19日、最後の見学会が行われた。

よごれんさんによると、見学会には122人(受付で把握した数)が参加。遠方からの廃墟マニアに加えて、地元の人々や、親子連れもやってきたという。

「久々に遊園地に子供の歓声が響きました。みな思い思いに楽しく過ごし、笑顔の絶えない1日になりました。悲しい気持ちや淋しい気持ちでお別れするのではなく、遊園地らしく多くの人の笑顔で見学会を終えられたことを嬉しく思います」
以下、よごれんさん提供

以下、よごれんさん提供

まもなく売却先が決まる見込みだが、温泉も含めて、跡地が何に転用されるのかは未定。ただ、今後は立ち入りを認められなくなる方針だそうだ。よごれんさんは、化女沼との思い出を、こう振り返る。

「一昨年春に最初に見学会を開かせていただいた時、後藤社長には快諾をいただくばかりか、参加者約50人全員に団子を振舞ってくれました。通常、立ち入りの許可を取るのも困難な廃墟なのに、所有者様が廃墟マニアをもてなしてくれるなんて、前代未聞です。このご厚意に応えなければという思いで売却をお手伝いしてきましたが、結局実らせることができませんでした」
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後藤氏への感謝から、買い手探しに協力したよごれんさん。

「手を離れることは決まっていても、後藤社長がまだ諦めてないのに自分が先に諦める訳にはいかない」(2月23日のツイートより)

との思いから、タイムリミットの2月末まで、売り手探しは続けるという。

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