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広島人が忘れつつある郷土料理「カキの土手鍋」...こんなにおいしいのに!

ご当地テレビ視聴隊

ご当地テレビ視聴隊

2017.02.12 07:05
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[Jステーション-広島ホームテレビ]2017年1月31日放送の広島HOMEテレビ「Jステーション」で、県が始めた新たなキャンペーンが紹介されました。

若い人のカキ離れを食い止めるために、新たな取り組みが始まる

県は今年から郷土料理カキの土手鍋を次の世代に引き継ぐため、あるキャンペーンを始めました。

味噌がたっぷりと塗りつけられた鍋で、ぷりっぷりのカキや新鮮な野菜を煮込む広島の郷土料理、カキの土手鍋。

しかし町行く若い人へ「カキの土手鍋食べたことあります?」と訊ねると、「ないです」「名前を聞いたことあります」「味噌みたいなやつ?」「食べたことはないけど知っとる」と若い世代には今一つ浸透していない様子が覗えます。

そこで県が始めたのが、「かきの土手鍋を食べようやキャンペーン」です。

キャンペーンには県内の飲食店66店が参加(1月26日現在)、お店でカキの土手鍋を注文すると土手鍋の素などが当たる応募券がもらえるというものです。

県観光課の兵頭康弘主任は、「郷土料理でありながら、若い世代の中には口にしたことがないという人もいるので、カキの土手鍋を引き継いでいくために今このキャンペーンに取り組んでいます」とのこと。

江戸時代に広島の商人が大阪にカキを売りに行った際、川土手でカキを販売していたことが名前の由来とも言われている(諸説あり)カキの土手鍋。

しかしここ数年カキの消費量は落ちており、若い世代を中心にカキ離れが進んでいると言われています。

カキ購入量は1世帯あたり広島市で去年は1330g。前年に比べマイナス568gとなっています。

兵頭主任は、「今回のキャンペーンを通してカキの消費量の増加に繋がっていけばいいなとも思っております」と言われていました。

カキの土手鍋を次世代へ引き継ぎたい、その思いは飲食店にも

40年以上前からカキの土手鍋を提供する、郷土料理店ひろしま八雲。

こちらでカキの土手鍋を作って頂きました。

土手鍋の食べ方は、合わせ味噌を鍋の内側に塗ってカツオダシと味噌を混ぜたダシをはり、まずはカキとセリだけでいただきます。

次に野菜とコブダシを追加して土手の鍋を徐々に溶かし味を調節、また違う味を楽しむことができます。

横田容典リポーターが鍋をいただきました。

「クリーミーなカキの味わいと濃厚な味噌が、絶妙にからみあってめちゃめちゃ美味しいです」と絶賛。

ひろしま八雲の久木元崇店長は、「広島といえばお好み焼きとかはすぐに出てきますが、土手鍋も同様に広島といえば土手鍋というように県内の人も県外の人にも言っていただけるよう広めていきたい」とのことでした。

「かきの土手鍋を食べようやキャンペーン」は2月末まで行われる予定で、ふたたびカキの土手鍋が多くの食卓に並ぶことが期待されています。

広島の代名詞でもあるカキ、このキャンペーンでもっと多くの人におなじみの味になってほしいですね。(ライター:石田こよみ)

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