広島人が忘れつつある郷土料理「カキの土手鍋」...こんなにおいしいのに!
2017.02.12 07:05
若い人のカキ離れを食い止めるために、新たな取り組みが始まる
県は今年から郷土料理カキの土手鍋を次の世代に引き継ぐため、あるキャンペーンを始めました。
味噌がたっぷりと塗りつけられた鍋で、ぷりっぷりのカキや新鮮な野菜を煮込む広島の郷土料理、カキの土手鍋。
しかし町行く若い人へ「カキの土手鍋食べたことあります?」と訊ねると、「ないです」「名前を聞いたことあります」「味噌みたいなやつ?」「食べたことはないけど知っとる」と若い世代には今一つ浸透していない様子が覗えます。
そこで県が始めたのが、「かきの土手鍋を食べようやキャンペーン」です。
キャンペーンには県内の飲食店66店が参加(1月26日現在)、お店でカキの土手鍋を注文すると土手鍋の素などが当たる応募券がもらえるというものです。
県観光課の兵頭康弘主任は、「郷土料理でありながら、若い世代の中には口にしたことがないという人もいるので、カキの土手鍋を引き継いでいくために今このキャンペーンに取り組んでいます」とのこと。
江戸時代に広島の商人が大阪にカキを売りに行った際、川土手でカキを販売していたことが名前の由来とも言われている(諸説あり)カキの土手鍋。
しかしここ数年カキの消費量は落ちており、若い世代を中心にカキ離れが進んでいると言われています。
カキ購入量は1世帯あたり広島市で去年は1330g。前年に比べマイナス568gとなっています。
兵頭主任は、「今回のキャンペーンを通してカキの消費量の増加に繋がっていけばいいなとも思っております」と言われていました。