麻雀漫画の主人公たちは、どんなタバコを吸っているのか調査してみた【前編】
2017.01.27 11:00
「銀と金」蔵前麻雀での心理描写
こちらも麻雀漫画ではないが、同じ福本作品の「銀と金」に登場する、凄腕のフィクサー・平井銀二の吸い方はちょっと毛色が違う。
蔵前麻雀編、捨て身の大勝負で大富豪・蔵前仁を追い込んだ銀二たち。青ざめた表情で葉巻を手にする蔵前は、なんとか支払いを値切ろうとする。しかし銀二は即答せず、タバコ(別の場面から見るとマイルドセブン=現在のメビウス?)を吸って一拍置いてから、合計3000億円相当という条件を吹っ掛け、見事受け入れさせる。
銀二のタバコは、こちらの「余裕」を相手に見せつけるためのパフォーマンスだ。タバコひとつ吸うのも、相手との交渉の手管、精神戦なのだ。
このように、巧みにタバコを心理描写のアイテムとして使っているのが、福本作品の特徴だ。31日公開の後編では、他作者の麻雀漫画を取り上げたい。