「楽器可のマンションに入居。ところが、隣のドラマーから怒鳴り込まれて...」（東京都・20代男性）
音楽業界に勤める東京都のAさん（20代男性・音楽関係）は、家での作業も多く、自宅で楽器を演奏することも多い。そんなAさんのお隣さんは同業者。しかし、そのお隣さんと思わぬトラブルが――。
さらに階下の住人からの苦情もあり、大きなストレスを抱えたAさんは......。
お隣さんは音楽業界の同業者
今から5年ほど前、私は新築のマンションに住んでいました。念のため書いておきますが、一応「楽器可」の物件です。とはいえ、そこまで防音はしっかりしておらず、それがトラブルの遠因になるのですけど......。
引っ越した当日、隣の部屋とすぐ下の部屋に挨拶に行ったのですが、隣の部屋に住んでいたのはなんと、同業のミュージシャンでした。
先方は私のことなど知らないようでしたが、彼はドラマーとして業界では結構名の通った方でしたから、見た途端「あっ、あの××さんだ......」とびっくり。一方、階下の方は、痩せ型で雰囲気が少し暗めの怖い感じの方でした。
私自身も音楽を本業としているので、お隣さんが同じ音楽関係者だと知ったときは、少し安心しました。自宅での作業のときには部屋でピアノなどの楽器を演奏することもあります。そのために同業者ならばその音に少しは寛容でいてくださるかもという期待があったからでした。
と言っても、私は昼間などの明るい時間帯に楽器を演奏するときは音が出ないようにしてイヤホンをして作業をするので、外部に音が聞こえることはほとんどないはずなんですが......。
さすがに驚いたまさかの怒鳴り込み
しかし、そんなある日、このときは音を消さずではありましたが、ほとんど聞こえないくらいの音でピアノ演奏をしていると、隣の壁から「ドンドン！ ドンドン！」という、明らかに壁を叩く音がしてきました。
「まさか、なんかの間違いだろう......」と思いつつ、演奏を続けていると、なんと隣の人が怒鳴り込んで来たのです。
これにはさすがに驚きました。
なにしろ、件のお隣の部屋からもドラムの練習音が聞こえることがあり、さらには夜に演奏している音が聞こえることもあったからです。同じ業界でもあるので、音に関しては理解あるのだと勝手に思い込んでいたのですが、どうも違ったようでした。
次の日、やはり練習が必要な私は、いつもよりさらに小さい音量で、しかもイヤホンをしっかりとして練習をしていました。
そうすると今度は階下から床を突き上げるように「ドンドン！」と音がしてくるのです。
今度もまさかと思い演奏を続けていると、次は階下の人が怒鳴りこんできました。ピアノのペダルを踏む音が響くというのです。
楽器OK、とはいっても、こんなにも神経質な方たちに囲まれて住んでいてはとても暮らしていけない――間もなく、私が引っ越したことは言うまでもありません。
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