埼玉県にある約30m×60mの「東京都」...飛地の存在理由、区役所もわからず
こちら埼玉県新座市練馬区
東京都練馬区の飛地、「西大泉町」は、隣接している埼玉県新座市の中に存在している。
練馬区には「西大泉」という地名はあるものの、そちらの住所表記は「西大泉1丁目」で、飛地である「西大泉町」とは少々異なっている。
近くを散策してみると、飛地ならではと言えるものを発見した。それがこちらだ。
埼玉県側に設置されている案内板には、「そこはうちの管轄じゃないので......」とでも言いたげに、飛地の部分だけは「東京都」とまとめて表記されていた。
近くを通った若い配達員と思しき人も、この案内板の前でしばらく立ち止まっていた。東京なのか、埼玉なのか、慣れないうちは大変そうだ。
また、案内板では「畑」となっている場所は2016年末現在、住宅になっていた。練馬区役所によると、2015年春ごろに新たな住宅が建設され、住民が増えたのだという。
散策を続けると、周囲には東京都と埼玉県、2種類の消火器があることも確認した。こちらは飛地だから、というよりも自治体の境目だから、という理由が大きいだろう。