「俺の知ってる千葉駅じゃねぇ!」 新駅舎お披露目で地元民感激...約5年の工事ようやくひと段落
2016年11月20日、JR千葉駅の新駅舎と改札内の商業店舗「ペリエ千葉エキナカ」の一部が開業した。2011年10月から約5年間続けられた工事もようやく一段落し、新駅舎の3階部分がオープンした。
同日早朝、次のような写真付きのツイートが投稿され、話題となった。
俺の知ってる千葉駅じゃねぇ! pic.twitter.com/pmqQra41Bq
— 京葉幕張電車区(ケヨマリ) (@mari_keyo_mokei) 2016年11月19日
写真はすっかり新しくなった千葉駅駅舎内の様子。「俺の知ってる千葉駅じゃねぇ!」というコメントが添えられている。
まさに「ここはいったいどこ?」といった光景だ。長く続いた工事のため「千葉のサグラダファミリア」などと揶揄されていた、暗く薄汚れて古めかしい千葉駅の姿はみじんもない。本当に千葉駅なのか?
「きれい!感動!!」「千葉駅やばい」
冒頭のツイートには、こんな声が寄せられている。
千葉駅だけど千葉駅じゃない!
— ふじたまなみ (@manami___129) 2016年11月19日
きれい!感動!! pic.twitter.com/CUEXbRRUwE
まって、俺の知ってる千葉駅じゃないぞここ pic.twitter.com/Ft6Sh0h6sQ
— 迷鯱 (@Blancdieu758) 2016年11月19日
千葉駅やばい無理こんなの千葉駅じゃないくらい人いる pic.twitter.com/VpeDygdKGK
— 常にしんどいぬーさん (@_nuuu_s) 2016年11月20日
「きれい!感動!!」「まって、俺の知ってる千葉駅じゃないぞここ」「千葉駅やばい」といった感想が、殺到しているではないか。
そこでJタウンネット編集部は事実を確認するため、千葉駅へと向かった。
千葉駅で降りると、いつもと様子が違う。今までは狭い階段を下りて、薄暗い通路を延々と歩いたのだが、今度は階段を上るようだ。3階に上ると、なんだか明るく広い通路が広がっている。さっそく「俺の知ってる千葉駅じゃねぇ!」感につかまってしまう。
通路脇には店が並んでいる。おなじみニューデイズ、マツモトキヨシのほかに、「ピーターパンジュニア」というパン屋があった。長い行列ができている。どうやら船橋で大人気のベーカリーだという。メロンパンはとくに評判らしい。他にも、松戸富田麺業、カワシマパン、一得餃子房など、さまざまな店が......。ここも「俺の知ってる千葉駅じゃねぇ!」。
3階中央には、ペリエ千葉のエキナカ施設がある。人の流れに紛れ込んで、中に入って驚いた。威勢の良い掛け声が聴こえてくる。「魚力」という鮮魚店がある。なんとエキナカで魚をさばいて販売しているではないか。まるでスーパーのようだ。
鮮魚店の隣には、「ころくや」という青果店があった。千葉名物の落花生が並んでいたが、野菜や果物の種類も豊富だ。カットサラダやカットフルーツも揃えている。向こうには精肉店「タカギフーズ」も見える。夕食の買い物はエキナカで済ませそうだ。「俺の知ってる千葉駅じゃねぇ!」、まったく。
エキナカの施設を見て歩いたが、驚くことばかりである。ツイッターには、「まるで東京の駅のようで、千葉駅の感じがしない」という声も寄せられていた。明るく洗練された、快適な千葉駅なんて、とても信じられない。暗くて、田舎臭くて、不便な千葉駅に慣れ過ぎてしまったのだろうか。「俺の知ってる千葉駅じゃねぇ!」に共感する人は、予想以上に多かったようだ。
中央改札を抜けて外へ出る。正面横に、モノレール連絡口への案内が見えた。京成線にも乗り継げる通路のようだ。なんとなく「俺の知ってる千葉」にようやく出合った気がした。