各地に残る「算額」...江戸の数学者たちが神社に奉納した絵馬たち
2016.09.04 07:10
算額の奉納が数学ブームのきっかけに!?
算額とは、数学の問題と回答が記された珍しい絵馬のことで、その奉納は江戸時代中期から始まった風習と言われ、全国に約820体が現存しています。
記されている問題は、大学入試問題レベルと超難問。当時の数学者たちは難問を解けたことに感謝し、さらに勉学に励むことを祈願したと言います。
また、問題のみを記した算額も奉納されました。こちらは「どうやって解くのか?」と参拝者の興味を集め、数学を広めるきっかけにもなりました。まるで現代のクイズのようですね。
問題が解けた人は数学者の弟子にするなど、優秀な人材集めにも一役買ったそうです。
ちなみに、意加美神社の算額に挑んだ数学の先生がいたそうで、一晩かけて回答を導き出したとのこと。やはり、解いてみたくなるのですね。
枚方市の有形文化財に指定されているため、見学の際は予約が必要です。(ライター:青空繭子)