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おそ松さん、Splatoon、ロマサガ... 佐賀県はなぜ、話題のコラボを企画できるのか? 仕掛け人は4人の県職員だった!【インタビュー】

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2016.07.23 11:00
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情報発信スパイラルの完成で目指す次なる動き

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「Splatoon」に「おそ松さん」と一番最先端なところと手を組んできているが、お役所的な苦労はないのだろうか...。

金子「『おそ松さんというものがありまして...』という説明から始めまして、通常の稟議と同じルートで承認を取り、山口祥義・佐賀県知事にも、イヤミの"シェー!"のポーズで公式サイトに登場してもらうなど、全面協力を受けてます!(笑)」

岩本「7月22日から青山通りで開催中の佐賀の干潟の潟泥に浸かれる『GATA-BAR』にも、山口知事に浸かっていただきました(笑)。このBARは、"泡パ"を手掛けられた「アフロマンス」とコラボしたもので、有明海の干潟の泥を青山に運び、潟泥のプールに浸かってフードやドリンクを楽しんでもらうという、パリピ注目のイベントです。」

金子「潟泥に浸かって地酒や佐賀名物を楽しむなんて、佐賀でもなかなかできない体験なので、ぜひ皆さんに体験していただきたいです。有明海というと、むつごろうが有名ですが、わらすぼという魚の珍味もオススメ。このわらすぼは、映画『エイリアン』のモデルになったとも言われる、なかなかな見た目の魚なのですが、地元でもなかなか食べられない逸品なんですよ」

岩本「佐賀の日本酒は、お米の甘さを満喫できるものが多いです。地酒や佐賀海苔の販売もあるのでお立ち寄りください」

こうなると今後の展開が気になるが......。

金子「現在計画中のものがいくつかありますが、企業秘密ということで(笑)。年内に2本くらい実現できればと考えています。次々に新しい企画を提供し、話題になっていくよう仕掛けていかなければならないので大変なことも多いです。数多くの都道府県の担当者が視察に来られましたが、皆さん面白いと興味は持ってくれるものの、いざ実現することを思うとう~んと考え込まれていました(笑)」

岩本「東京での『さが松り居酒屋』に、東京在住の佐賀出身の方がお店の中を一目見たいと来られました。そうした東京在住の佐賀出身者が、東京で佐賀のこんなことが人気だよと、地元の家族やお友達に伝えてくれると、それがまた佐賀でも広まって新しい動きになる。地元企業も東京出張の際にこのオフィスに寄られることが多くなりましたし、うちもこんなことをやりたいと手を挙げる市町もでてきました。そうした反応もうれしいですね」

金子「首都圏など都市部での情報発信が、さまざまな形で地元にフィードバックされ、佐賀での新たな動きに繋がる。そんな情報発信スパイラルをしっかり回すことで、地方創生を推し進めていくことが、『サガプライズ!』の意義ですから」

「サガプライズ!」プロジェクトリーダー・金子暖さん(右)とプロデューサー・岩本麻衣子さん(左)

「サガプライズ!」プロジェクトリーダー・金子暖さん(右)とプロデューサー・岩本麻衣子さん(左)

話を聞いた場所は、東京・南青山にあるサガプライズ!プロデュースオフィス。自治体の東京事務所というと、永田町や丸の内などもっとビジネス街的な場所にありそうなものだが、このオフィスはその立地や、一見雑貨ショップのような雰囲気も含めとても攻めている。いたるところに、これまで展開してきたコラボで生まれたグッズが飾られたオフィスでは物販などは行っていないが、佐賀の情報発信基地としてしっかり機能しているようだった。現に取材中にも、ランドセルを背負った小学生が、そのオープンな雰囲気に誘われたのか、見学したいと入ってきた。佐賀県を知らないという小学生さえ何か気になってしまうようなそんな雰囲気の中で生まれる、"おもしろく""話題になる"プロジェクトは、今後も注目を集め続けそうだ。

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