社民党本部の跡地、なんと警視庁庁舎に! 空き地と化した「三宅坂」の今
2016.06.23 06:00
解体から3年、ついに建設へ
社会文化会館は、東京オリンピック開催の1964年に完成した。その地名から「三宅坂」とも呼ばれ、高度経済成長から「おたかさんブーム」、55年体制の崩壊を経て、94年には自社さ連立政権で村山富市首相を輩出するなど、政治の舞台となっていた。
しかし東日本大震災後は、耐震性が疑問視され、2013年春に解体。党本部は、近くのビルに移転した。敷地はもともと国有地だったが、とくに新たな建物が建設されることもなく、それから3年ほどの時が流れている。
もっとも、最末期のビルは、見た目でもわかるほど老朽化していたようだ。姉妹サイト「J-CASTニュース」(2012年12月21日)の記者は、こんな感想を述べている。
「こんな建物が日本の中心にあって、しかも中で日常的に仕事をしている人がいる、ということに違和感を覚えるほどだ。耐震基準を満たしているかを考えるまでもなく、大地震がきたら建物自体が崩壊してもおかしくない――。そんな印象さえ受けた」