消えゆく「つるかめランド」...関東に大量出店していたスーパー、その生き残りを探して
東証1部から外資傘下、そしてイオンへ
まずは、つるかめの店内BGM「つるかめ音頭」をお聞きいただきたい。この曲が店内でヘビーローテーションされていたと思えば、訪れたことがない人でも、おおよその雰囲気はつかめるはずだ。
「つるかめ」とは、食品問屋のシートゥーネットワークが、1990年代に参入した食品スーパー。単なる「つるかめ」に加え、「つるかめランド」「ふーどれっとつるかめ」といった屋号で展開していた。
日経ビジネス(2001年7月23日号)によれば、同社の仕入れのモットーは「賞味期限切れ間近の商品を狙え」「新製品よりも旧商品」「コンビニエンスストアの定番から外れた商品を置く」だそうだ。加工食品中心のラインアップが特徴で、生鮮食品や総菜は外部に任せている。
同社は2001年に東証1部上場するも、2年後には英小売大手・テスコの傘下に入り、「テスコジャパン」へと社名変更した。しかしテスコの日本撤退により、13年にイオングループ入り。社名を「イオンエブリ」に改めてからは、冒頭のように続々と姿を消した。