見ず知らずのアメリカ人写真家を、虎ノ門から六本木まで道案内した話
取材をやめて、道案内しよう!
![虎ノ門駅](https://cdn.j-town.net/images/2016/town/town20160210174055.jpg)
現在の虎ノ門ヒルズは、お世辞にも「駅から近い」とは言えない。最寄りの虎ノ門駅から5分ほど歩くと、ようやくシルエットが見えてきた。再開発の「A街区」には、バスターミナルが整備される予定だ。その一角にある、虎ノ門10森ビルは解体工事に入り、真新しい囲いに覆われている。
![旧「虎ノ門10森ビル」](https://cdn.j-town.net/images/2016/town/town20160210174113.jpg)
写真を撮っていると、誰かに肩を叩かれた。えっ? 振り返ると、地図片手に困り顔の外国人男性。六本木へ行きたいと言う。とはいえ、彼は日本語を話せないらしく、記者もルートを伝える英語力がない。よし、新駅取材は今度にして、一緒に六本木へ行くことにしよう!
![にこやかに笑うルイスさん](https://cdn.j-town.net/images/2016/town/town20160210174139.jpg)
てくてく歩く。思いつく英単語を並べて、無理やり会話してみると、徐々に彼のことがわかってきた。ルイスさん(29)は、アメリカの写真家で、本を書くために訪日した。いまは竹ノ塚に滞在しているという。自分もライターだと告げると、より親近感を覚えたようだった。
神谷町を抜けて、40分ちょっと歩いて、六本木エリアへ。ここまで送った御礼に、飲み物をおごってくれるという。
「Coffee? or ASAHI?」
オフコース!アサヒ! 即答した。