400年前、日本人として初めて「チョコレート」を食べた武士
[OH!バンデス - ミヤギテレビ] 2016年1月27日放送の「ど~なKnow?」のコーナーで、400年前のチョコレートを再現する工房を紹介していました。
チョコレートなのにシャリシャリ? 謎の食感の秘密
石巻市泉町にある「あとりえ らいおんどあ」は、クッキーやパウンドケーキなどの洋菓子を製造しているお菓子工房です。
こちらではなんと「400年前のチョコレート」を製作しているのだとか。一体どういうことなのでしょう?
実は宮城県はチョコレートと深いつながりがあります。宮城の偉人・支倉常長が1613年頃ローマへ遣使された際、日本人としてチョコレートを初めて食べた可能性があると伝えられているのです。
当時のチョコレートは板チョコのような固形ではなくドリンク状で、ショウガや唐辛子も入った「薬」だったというエピソードにも驚かされます。
使う材料も異なり、昔は無かった粉糖の代わりに上白糖を使うので、チョコレートなのにシャリシャリとした独特の食感が生まれるのです。
当時の素朴さを残しながら現代風にアレンジして製造した「サン・ファン・チョコラータ」(税込864円)は地元の名物として愛され、販売されています。
400年前の味を再現したのはあの国民的お菓子の考案者だった!
工房の店主である宍戸さんはかつて森永製菓に勤務していたことがあり、実は、誰もが慣れ親しんだあのお菓子「パックンチョ」を考案した方なんです。
パックンチョに用いられているキャラクターのイラストを転写する技術において特許を取得しており、今でも転写を利用したお菓子をこの工房で作っています。
400年前のチョコレートを再現できたのは、チョコレートを研究した経験あってのことだったんですね。昔のヨーロッパ人が食べていたこのチョコレートから、歴史とロマンを感じられそうですね。(ライター:M.)