今年もいろいろあったけど...事件も何もない、普段の靖国神社を歩く【現場2015】
2015.12.29 17:00
普段の靖国神社は、小学生たちの通学路
12月中旬の、曇り空の日である。平日の昼過ぎだというのに、靖国の境内には多くの人が歩いていた。
若い女性も多い。それも、普通の女性だ。別に、愛国だとか戦争だとかに興味がありそうな様子はない。黄色く染まったイチョウの葉にスマホのカメラを向けながら、ごく自然体で「参拝」していく。また外苑では、紺の制服姿の子どもたちも多く見かけた。靖国という場所も、この子どもたちにとっては毎日の通学路なのだ。
外国人観光客だろうか、大鳥居をバックに、満面の笑顔で記念写真を撮っている。微笑ましく見ていると、そのすぐそばで、鳥居を前に深々と頭を下げるおじいさんに出くわしもする。その姿に、改めてここが「靖国」なのだということを思い出す。