金沢の鏡餅、なぜ紅白なの? 前田家の因縁説も...
[となりのテレ金ちゃん-テレビ金沢]2015年12月9日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、金沢特有の紅白の鏡餅についての話題がのぼっていました。
お正月準備が始まりつつある師走、スーパーには、鏡餅などが並び始めました。しかし、金沢のスーパーに並んでいる鏡餅は、紅白の鏡餅。通常は二つとも白ですが、鏡餅ナンバーワンのシェアを誇る越後製菓でも、金沢のためだけに紅白のものを作っているそうです。なぜ金沢だけ紅白なのでしょうか。
徳川幕府と一線を置くため?
紅白の鏡餅は、基本は加賀藩前田家のしきたりです。加賀藩年中行事図絵や儀式風俗図絵などでも紅白の鏡餅の絵が描かれています。しかし、前田家の鏡餅は紅が上で白が下なのに対し、スーパーで売っている鏡餅はその逆の色合いです。
これは、殿様のしきたりを町人が真似するときに、そのまま同じにせずに謙虚に逆にしたと言われています。
そして、もともと紅白の鏡餅は、室町時代に足利家の家臣が朝廷に反発し、正月の鏡餅に紅白の花びら餅(菱餅)を作って将軍に献上したそうですが、その形式を前田家が踏襲していると言われています。
外様大名として、意地を張った前田家の中央権力への反骨心のあらわれだったのかもしれません。(ライター:りえ160)