破産告示と打ち付けられたベニヤ板...人気ラーメン店「光麺」いったい何があった
ラーメンチェーン店「光麺(こうめん)」の一部店舗を運営するKMが、東京地裁から破産決定開始を受けたと報じられた。同社が運営していたのは、池袋西口店と六本木店、上野店の3店舗。それ以外は別会社による運営なので、これまでと変わらず営業している。
破産にさきがけ、この3店舗は2015年10月から休業していた。それらの店が、いまどうなっているのか。Jタウンネット編集部は急行した。
池袋の「本店」は営業中
まず訪れたのは、池袋西口店(豊島区)。すでにシャッターは閉じられていて、片隅には荷物のようなものが置かれていた。ひさしの下では、どこかに電話をかけているビジネスマン風の男性。怪しまれても困るので、すぐさまその場を立ち去った。
店の前には、12月2日をもって、KMが破産したとの「告示書」が張られていた。
「『光麺』の店名を用いて現在営業中の店舗は、上記破産者とは別の会社等が運営しております」
それでは、次はその「別の会社」が運営する、池袋本店へ行ってみよう。
池袋駅をはさんで、東口側にある本店。ランチの時間帯をはずして、15時近くに訪れたが、カウンターは埋まっていた。名物の「熟成光麺」と、無料トッピングの味付けたまごをいただき、次なる店舗へと向かう。
六本木で見た「つけ麺」の面影
続いて訪れたのは、上野店(台東区)。駅前の大通り「中央通り」沿いで、ちょうど上野駅と、上野広小路駅の中間地点にある。残された店舗には「準備中」と「2Fに32席あります」の看板。隣りあう携帯電話ショップの「解除料負担します」の文字も相まって、独特の雰囲気を醸し出していた。
最後にやってきたのは、六本木店。六本木ミッドタウンの斜め前に立地する店舗は、ドアを板でおおう形で封鎖されていた。シャッターで閉ざされていた、池袋西口店や上野店よりも、より「跡地感」が出ている。
店の横には、「つけ麺あります」の旗が。寒風にあおられて、ヒラヒラとはためいていた。六本木の夜の蝶も、このつけ麺をたぐったのだろうか。師走の六本木。ふと思いを馳せてみる記者なのだった。