「オレの代わりに、会社に電話をかけて欲しい...」新手の詐欺か？ 目的不明の不審電話が流行中【事案ウォッチ】

全国各地の「防犯メール」の中から、気になった事案を紹介する本連載。今回は、大阪府の「大阪府警察安まちメール」へ寄せられた不審者電話事案を取り上げたい。

新手の詐欺か？画像はイメージです（Hiroyuki Takedaさん撮影、flickrより）

「俺やけど...」

犯行の日時は不明だが、高齢者宅に対し、息子を騙る男から電話がかかってくるという、不審者電話事案が発生した。

息子を騙る男から高齢者宅に対して電話がかかってきた。その内容は「俺やけど、携帯電話を忘れたから、会社の携帯電話に電話して欲しい」だったという。

おそらく、「オレオレ詐欺」の一種であろう。だが、電話主の目的が理解できない。通常のオレオレ詐欺ならば、何かと理由をつけて金銭を要求するのが一般的。では、この電話の目的は何なのだろう？

想像にはなってしまうが、今回の「会社」の番号は詐欺グループの一員に繋がるのではないだろうか。例えば、「息子さんが、会社の金を横領していたんです...。我々としても、示談で解決したいと考えているので、○○○万円を振り込んでいただけますか？」などといった手口なのではないか？

電話詐欺の新しいケースとして、警戒が必要な事案かもしれない。

事案ウォッチ

全国の事案情報を紐解き、ときに想像を膨らませながらご紹介。
本連載でお届けする内容が、少しでも身近な犯罪の抑止につながれば幸いだ。