「こうじまち」は「麴町」なのか「麹町」なのか? 駅名表示の謎を追う
新字体も意外に多いぞ!
こうして見ると、「なんだ、旧字体ばかりじゃないか」と思うかもしれない。ではここで、新字体の「麹町駅」が使われている場所も見てみよう。
たとえば、改札前の柱に大書された「麹町駅(新字体)」。

はっきり新字体で書かれている
さらに、ホームでは、先ほどの旧字体看板とちょうど飛び石のような形で、大量の新字体看板が。

電灯駅名表示の隣では...

新字体の「麹町」が

ホーム側の壁面でも新字体と旧字体が交互に

改札へ誘導する天井の案内板や、柱の表示も、堂々と「麹町(新字体)」。


麹町方面改札。別の案内板では旧字体だったのに
構内案内図でも、新字体で「麹町駅」の名前が書かれている。すぐ隣のパネルが旧字体なので、余計ややこしい。

左側の案内表示では新字体だが、右側のマーク付きの駅名は旧字体

上記の構内地図のアップ
電車内の電光表示も新字体だ。

電車内にて。電光掲示板ではやはり旧字体は難しい?
またやはり車内にある、東武鉄道作成の路線図でも新字体が採用されている。

メトロ作成ではなく、直通運転を行う東武鉄道の路線図
さらにこの看板は、旧字体で「麴町駅」と書いてあったのが覆い隠され、新たに新字体で「麹町駅」。これは、「麹町駅(新字体)」こそが正統だという証拠か?

下にある文字はよく読めないが、おそらくは旧字体
こうして見ると、新字体の看板も旧字体に負けないほど目立つ。数の上では、下手をすると旧字体より多いかもしれない。
どうしてこんなことになっているのか――。