八王子VS立川! 多摩の「首都」はどちらか検証する
観光地としての魅力があるのは?
「そもそも八王子と立川の位置関係がよく分からない」という人は少なくないだろう。下の図は東京多摩地区の地図だ。
八王子の西半分は山地。年間約300万人が訪れる高尾山もある。東半分は丘陵地帯で、市の中心部は盆地となっている。
一方の立川はほぼ平地だ。大正初期までは何にもない農業地帯だったが、1922年に開設された旧陸軍立川飛行場が転機となる。軍施設が建設され、町の発展は加速した、
戦後接収した米軍は滑走路を拡張したかったが、地元住民の猛烈な反対で挫折、米軍基地は1977年に全面返還された。ちなみに集団的自衛権論争でよく出てくる「砂川判決」はここが舞台。
基地跡地は国営昭和記念公園や防災基地、自衛隊駐屯地となり、国や都の行政機関も続々移転した。
昭和記念公園は様々なイベントが開催される、23区でいえば代々木公園みたいな空間だ。
しかし、ミシュランで三ツ星評価を受け、世界中から人が集まる高尾山にはかなわない。観光地勝負は八王子の勝ち。