「埼玉の誇り!」「地元の星」 梶田さんノーベル賞受賞に沸く地元の皆さん
2015年のノーベル物理学賞受賞が決まった梶田隆章教授(東京大宇宙線研究所所長)の出身地は、埼玉県東松山市である。10月7日、同市ホームページには、「祝!ノーベル物理学賞 東松山市出身 梶田隆章氏」というお知らせが公開された。
そこには、次のように記されている。
梶田さんは東松山市出身で、昭和46年に野本小学校、昭和49年に南中学校を卒業されました。
地元の喜びが伝わってくるような誇らしげな文面だ。だが東松山市のお知らせは、それだけではなかった。続きがあったのだ。
ご両親、恩師からのコメントも...
東松山市のお知らせには関連リンクとして、「ご両親からのコメント」と「恩師からのコメント」という、2つの記事が紹介されている。
梶田さんの父・正男さん、母・朋子さん、妹の渡辺真由美さんからは、受賞を知った際の感想や、小さい頃の思い出、最近の連絡などについて話を聞いている。
たとえば正男さんが回想する、子どものころの梶田さんの姿は――。
「正男さん:勉強も遊びも全て普通の子どもと変わらないと思います。隆章が幼い頃に、うちは農家をしていましたので、兄弟でかけっこをしながら、田んぼのハンデかけの手伝いをしてくれたり、近所の水路でザリガニ釣りをしたりしていました。
ただ、勉強や遊びはメリハリがあって、集中はしていたと思います。中学生の頃だっと思いますが、この地域の地質の分布を調べて、表にまとめたことがありました。埼玉県だったか、この地域だったか、あまり覚えていませんが代表となったことなどがありました」
さらに中学時代の恩師・榎本敏夫さんからは、中学時代の思い出や、後日、講演会に来てもらった様子など、興味深い話を聞いている。
地元ならではのフットワークの良さだが、短時間によくまとめ、公開できたな、と驚くほど...。
梶田さんは文武両道の人
一方、出身大学である埼玉大学のホームページには、「梶田隆章氏のノーベル物理学賞受賞について」という声明が、山口宏樹学長名で公開されている。
本学理学部の卒業生であり、在学中は弓道部で活躍され、文武両道を果たされた梶田氏のノーベル賞受賞は、本学学生、卒業生及び教職員の大きな励みとなるとともに、大変喜ばしく思います。
同大学では10月6日夜、山口学長らが記者会見を行っている。その様子を撮った画像も掲載されている。
埼玉県の誇りです!
さらにツイッターを見てみると、埼玉県民の喜びの声があふれていた。
ノーベル賞の梶田さん、出身高校が馴染みの学校だった。
ヤバい!ヤバい!ヤバい!
おめでとうございます!
また、埼玉の星が誕生した!!!!
— 時雨 (@1db6a49) 2015, 10月 6
先輩ノーベル賞っす!スゲーっす!
経済学部なんでよくわかんねーっすけど、おめでとうございます♪勝手に親近感w
梶田さんの母校 埼玉大学から祝福の声 NHKニュース http://t.co/cCVTT47nqZ
— 川敦 (@kawaatsushi) 2015, 10月 6
ノーベル賞受賞者の梶田さん!埼玉県の誇りです!
出身近いです!もの凄く誇りです!
直接は関係ないですけど、本当に誇りです!
おめでとうございます?
埼玉県の誇りです!!!!!!!
— まさゆさこ (@yusa__always30) 2015, 10月 6
ノーベル賞とった梶田さんは埼玉県東松山市出身なんだ!?同郷なので嬉しい!今まで「やきとり」くらいしか名物なかったから、どんどん便乗していこう!w
— kaz(ミニマルフリック) (@kaz32029) 2015, 10月 6
埼玉大学に通う男子学生に編集部で尋ねてみると、梶田さんが「先輩」であることに「えっ、うちみたいな大学から......」と心底驚いた様子だった。
「今の日本は少数の有名大学の出身者に牛耳られちゃっている感があるので、山梨大卒の大村智さんの受賞と合わせて、地方大学の見直しにつながればいいですね」