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秋の交通安全運動のときって、なんで「梨」配ってるの?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.09.30 06:00
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毎年9月21日~30日の10日間は「秋の交通安全運動」のシーズンだ。
これから12月にかけては交通事故が増える傾向にある。帰宅や買い物で人出や交通量が多くなる時間帯と、視認性の悪い夕暮れ時が重なるのが影響している。

子どもたちによる鼓笛隊のパレードや、有名人の一日警察署長は、テレビや新聞で取り上げられる。その一方で、交通安全活動に欠かせない存在となったアイテムがある。8~10月が旬の果物「梨」だ。

梨を食べて「交通事故無し」!

もしかして国民的キャラに成長した「ふなっしー」にあやかっている――と思うかもしれないが、果物の「梨」と「無し」を引っかけて、梨を配るキャンペーンは以前から定番化している。鳩が平和の象徴なら、梨は交通安全の象徴といっていいくらいだ。

北海道南部から鹿児島まで広く栽培されている梨。そのネーミングもさることながら、比較的入手が容易なことも、もてはやされる理由だろう。

千葉県船橋市産の梨。写真はイメージです(編集部撮影)

千葉県船橋市産の梨。写真はイメージです(編集部撮影)

全国有数の梨の生産地である鳥取市は例年、「交通事故無し(梨)作戦」を展開している。
県特産の二十世紀梨と「交通事故なし」をかけて、ドライバーに対して広報検問を実施する際、二十世紀梨を配布している。今年は24日に「道の駅 清流茶屋 かわはら」で行われた。

茨城県内では台風の影響で自粛も

一方、茨城県筑西市で同日に開催されたキャンペーンは「秋の交通安全運動 筑西 ナシ配って事故なし」。県立下館二高の生徒たちが警察署近くで梨を配った。

茨城県は梨の生産量が千葉に次いで全国2位で、筑西市関城地区は県内屈指の収穫地だ。ところが9月上旬に関東地方を襲った台風18号は、鬼怒川が流れる同地区にも大きな被害をもたらした。
関城で開催予定だった交通安全運動でも梨がプレゼントされるはずだったが、今年は自粛となってしまった。

8・9月に日本列島を襲った台風は、他県の梨園にも大きな被害をもたらした。
梨をもらったドライバーは、安全運転に向けて気を引き締めるだけではなく、栽培者の苦労に思いをはせたいものだ。

これから配布予定なのは新潟市江南区。30日10時から、割野410番地付近の県道で、ドライバーに園児が梨を配布して、「事故なし」を呼びかける。

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