「できれば広まってほしくない...」と大人がぼやく「お盆玉」、実は東北発祥だった?
2015.08.29 07:45
東北の一部地域では昔から浸透している風習だった
リポーターのリョウ様は「お盆玉専用の袋がある」という情報を聞きつけ、文具店へ向かいます。するとそこには「宿題がんばれ」「自由研究費」などと表書きを記したデザインの、ユニークな夏用ぽち袋が並んでいたのです。ここ2、3年で様々なメーカーから発売され、売れ行きも良いのだとか。
ブームの発端は、祝儀袋で有名なメーカー「マルアイ」が、5年前に顧客からの「お盆用のぽち袋をつくってほしい」という要望に「お盆玉」というネーミングを造語し「おぼんだま袋」を発売したこと。そこから風習が広まったというわけだったのです。
また、近年のお盆玉文化と近い歴史的背景も見つかりました。山形県の大江町では江戸時代、お盆になると奉公先の主人が奉公人に衣服や下駄を贈り普段の働きを労っていた、という記録があったのです。
番組ではその後視聴者から続々と情報が寄せられ、山形や盛岡など、東北のある地域ではずっと昔から、それも「お盆玉」の名前とともに風習があったとのことです。偶然にも造語と一致していますね。
大人にとっては痛い出費ではありますが、子供の頃に祖父母や親戚がくれたお盆小遣いで祭りや花火を楽しめたことを思い出すと、気遣いの大切さを教えてもらう風習だということに気付かされます。来年はかわいい袋にお盆玉を用意して、子供達の喜ぶ顔を見てみたいですね。(ライター:M.)