浮き輪が透明に...西武園ゆうえんちの中吊りに印刷ミス判明
2015年8月初旬から西武線全線の電車内に展開されている「西武園ゆうえんち」の中吊り広告が「なんかおかしい」「不完全ではないか」などと、ツイッター上で話題を集めている。
広告に大きく書かれた「オトク!」の文字をよく見てみると「!」マークの「・」の部分が消えている。いや、よく目を凝らしてみると、その部分にはうっすらとした線で「浮き輪」がデザインされていることが分かる。
そのほかにも、パラソルやアヒル、麦わら帽子など広告の様々な部分が「スケスケ」になっているのだ。
いったいなぜ、このように不完全なデザインのものが世に出てしまったのだろうか。西武園ゆうえんちを運営する、西武レクリエーションに話をうかがうと、思ってもみなかった事実が明らかになった。
その真相は...
西武レクリエーションの担当者によると、
「ご指摘いただいている中吊り広告は、正しくは西武園ゆうえんちのものではなく、同園がコラボしている映画会社のものです。弊社としては、確認の上で『きちんとプリントされた』デザインを映画会社に納品いたしました。そのため、このような形になってしまうとは私どもとしても想定外でした」
という。そもそも、この中吊り広告には、西武園ゆうえんちが製作したものと、コラボキャンペーンを行う映画会社が製作したものの2種類があったのだ。そのうち、「スケスケ」になってしまったのは映画会社が製作した広告だけだという。
つまりは、西武園ゆうえんちが製作した「きちんとプリントされた」広告が、映画会社および印刷会社の不手際で、不完全なものとして印刷されてしまったのである。たしかに、西武園ゆうえんち単体の広告をみると、以下の画像のようにおかしい点はないようだ。
また、ネット上には「塗り部分のレイヤー(階層)を非表示にして印刷してしまった」という説もあるが、それは全くの誤りで、正しくは印刷の際の「オーバープリント」という工程が欠けていたのだという。
上述の担当者によると、今週中には「きちんとプリントされた」広告が納品されるとのことで、順次新しい広告と差し替える予定だそうだ。