フォースを感じる! 田んぼアートに登場した「スターウォーズ」のクオリティが凄い
青森県田舎館村といっても、「あっ、あそこね!」とすぐに分かる人は少ないかもしれない。青森市から車で南西に約40分ほど走る、黒石市と弘前市の間にある水田地帯、そこが田舎館村だ。いまこの村の田んぼアートが注目されている。
なぜ一躍脚光を浴びることになったか、理由はかんたんだ。今年は「スターウォーズ」がテーマとなった。R2-D2、C-3POというおなじみのキャラクターに加え、最新作で初登場が予想されるBB-8の3体が描かれているからだ。
Jタウンネット編集部では村役場の企画観光課に電話して、話を聞いてみた。
弥生時代からの稲作の伝統
田舎館村では、今年は2種類の田んぼアートを制作した。一つは前述の「スターウォーズ」で、もう一つは「風と共に去りぬ」。実は、世界の映画興行収入の1位が「風と共に去りぬ」で、2位が「スターウォーズ」だという。このトップ2が今年の田んぼアートのテーマとして選ばれたとのこと。
同村が田んぼアートを始めたのは、1993年。もう20年以上の歴史がある。今でこそ同様の試みが全国各地で行われているが、「その発祥は、わが村です」と担当者は語る。種もみの提供や技術指導も行っており、田んぼアート界の先駆けと自負しているようだ。
なぜ田んぼアートを?と聞いてみた。
「青森というと、りんごのイメージがありますよね。隣の弘前市もりんごの産地として有名なところです。ところが田舎館村は稲作が中心で、辺り一面に水田が広がっています」と担当者。
同村には、垂柳遺跡という国の史跡があるが、ここは弥生時代中期(約2000年前)の水田遺構である。この遺跡が発見されるまでは「東北地方北部に弥生時代はなかった」と言われていたという。その定説を覆したのが、この垂柳遺跡だ。つまり田舎館村は、2000年前から稲作に適した土地だった、というわけだ。
「この稲作の伝統をアピールする方法が何かないか? 20数年前に知恵を絞って創り上げたのが、田んぼアートだったんです」と担当者は語った。
田んぼが覚醒した
ツイッターでは、田舎館村の田んぼアートの大きな話題となっている。
田舎館村田んぼアート、弥生の里展望所の第2会場は「スターウォーズ フォースの覚醒」
これまた素晴らしかった!
こっちは展望台も広いから気を使わず見れる。 pic.twitter.com/ZBiyshIADd
— あっくん (@akkunsp) 2015, 7月 16
やべー、田んぼアートwww
スターウォーズだった!! pic.twitter.com/YGQgnEvBCa
— ATARU (@1014ataru) 2015, 7月 19
青森県の田舎舘村の田んぼアートです
(=゚ω゚)ノ初めて見たが凄い出来!
スターウォーズは子供の頃から映画で観てました(^_^) pic.twitter.com/I2iQSE6Kau
— RMX-スズカ (@tama_town) 2015, 7月 21
田んぼアート第二会場の弥生の里に到着。今年はスターウォーズイヤーなので、こちらもスターウォーズを再現。
田んぼの中にフォースを感じる・・ pic.twitter.com/RT1g5H7iCG
— メビウス (@MebiusGM) 2015, 7月 25
担当者によると、8月上旬のねぶたの時期、夜、ねぶたを見る予定の人が、昼間は田んぼアートを見に来ることが予想されるという。待ち時間が発生することも考えられる。ぜひ一目見てみたい人は、田舎館村のフェイスブックで告知される情報などを確認の上、現地に向かおう。