「牛丼なら吉野家派」はなんと全国の××%! 予想を超える圧倒的人気とその地域差は?
店舗数トップの「すき家」は人気で吉野家に及ばず
2000年代半ばまで業界No.1の店舗数を誇っていたのは吉野家だった。ところが2004年に大事件が起きる。BSE問題が発生し、米国産牛肉の輸入禁止措置が取られたのだ。牛丼チェーン各社は牛丼の販売休止を余儀なくされる。
豪州産に切り替えたすき家はいち早く販売を再開し、低価格と安全性をアピール。猛烈な出店作戦を展開して、業界1位の座を奪取した。
しかし牛丼ファンの吉野家信仰はあついものがある。
Jタウンネットが実施したアンケート「あなたが好きな『牛丼屋』はどこ?」で、得票率53.7%を獲得して1位に輝いたのは吉野家だった。
すき家は得票率20.2%で2位、以下、松屋が16.9%、なか卯が6.0%と続く。
吉野家の歴史は古く、1899年に日本橋で創業した。関東大震災後に築地市場の場内へ移転する。築地のプロに鍛えられた味は、業界のスタンダードとして一目置かれている。
上の図に掲載した2つの円グラフは、右側が全国の投票結果を集計したもので、左側が牛丼チェーンの店舗数を示している。
すき家は45道府県で店舗数1位に輝くが、「人気」で単独1位だったのは愛媛と佐賀の2県のみ。同率の滋賀と宮崎を加えても、天下を取ったのは4県に留まる。
松屋は富山で単独1位だったほか、三重、島根、香川で同率トップ。
なか卯は新潟と山形、島根でNo.1の支持を集めた(同率含む)。
これらを除く37都道府県では吉野家が単独首位で、その人気は地域を問わず、全国的なものと言っていい。