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「パンダ☆パンダ」「龍愛KING」...個性的すぎる徳之島の闘牛の名前について、島民の方に詳しく聞いてみた

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.04.28 13:27
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400年以上の歴史を持つ徳之島の闘牛

鹿児島と沖縄の中間にある離島、徳之島は闘牛が盛んな地だ。初場所(1月)・春場所(5月)・秋場所(10月)の年3回「全島大会」が開催され、島全体が熱気に包まれる。多くの人々が踊ったり太鼓をたたいたりしながら試合を楽しむ、「島総出で行うお祭りのようなイベント」だという。

徳之島は人口約2万5千人ののどかな島で、島全体が国定公園に指定されている(Nao Iizukaさん撮影、Flickrより)
徳之島 金見崎

日本の闘牛は、スペインなどで行われる「人vs牛」というものではなく、「牛vs牛」で行われる。闘犬に近い、相撲のような競技だ。その歴史は長く、徳之島では江戸時代初期から、400年以上にわたって島民の娯楽として盛んに行われてきたという。

徳之島には闘牛の歴史をうかがえる銅像も(Nao Iizukaさん撮影、Flickrより)
徳之島

そんな歴史的行事の主役たる闘牛に、なぜ「パンダ」という名前がついているのか。その理由を、徳之島闘牛連合会の方にうかがうと、

「パンダっていうのは、白い毛が混ざっている牛のことをいうんだよ」

と、あっさりと回答をもらえた。確かに、白い毛が混ざった黒い体毛の牛を、パンダと呼ぶのは納得だ。では、こんなユニークな名前がつくようになった理由を聞いてみると、

「昔は持ち主の名字に『号』をつけたものが一般的だったんだけどね。たとえば、佐藤号とか鈴木号とかさ。だけど、最近は子どもに人気が出るように、格好いい名前を選んでつける傾向がありますよ。『戦闘』とか『闘将』がよく使われているかなあ」

とのことだ。一見「ユニーク」としか思えない牛の名前にも、ちゃんとした理由があったのだ。

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