四国No.1都市はどっちだ!?高松と松山の都会度を検証する
強力な観光スポットのある松山
政府は外国人観光客の誘致に積極的で、地方自治体も観光業の支援や強化に努めている。
観光資源でいえば松山は、温泉と城という2大コンテンツを持っている。
温泉入浴施設としては唯一の国の重要文化財に指定されている共同浴場「道後温泉本館」は、「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルになり、夏目漱石も愛したことで知られる。
残念なことに同施設は、2017年の国体開催終了後に7年間の改修工事に入る。本館の代替施設が作られる予定だが、今のうちに入湯しておく価値はある。
もう一つは平山城の傑作、松山城だ。町のど真ん中にある天守閣は標高131メートルの山頂にあり、市街地と海が一望できる。この地を訪れた人が「これこそ天空の城」とネットに感想を残しているが、あながち誇張ではない。
景観を守るため松山の高層ビル建設は規制されている。高松シンボルタワーのような建築物がないのはこのためだ。
高松の観光スポットで評価が高いのは栗林公園、屋島、高松城跡・玉藻公園、鬼ヶ島大洞窟など。中でも栗林公園は江戸時代初期の回遊式大名庭園として知られ、度々映画のロケ地になっている。
市外まで含めれば「こんぴらさん」こと金刀比羅宮もあるのだが......。
最近の高松は、アート芸術の拠点、そして讃岐うどんの本場としても全国にアピールしている。それでもキラーコンテンツの有無で松山に軍配を上げたい。