知らなかった...広島は戦前、日本有数の「缶詰王国」だった
2015.03.15 07:48
[Jステーション-広島HOMEテレビ]2015年3月5日放送で、かつて缶詰王国だった広島の歴史を知ることができる展示会を紹介していました。
広島の缶詰は、明治時代に牛肉を中心にはじまり、軍に納められていました。南区宇品の広島市郷土資料館で4月12日まで開かれている特別展「廣島缶詰物語」では、戦前まで全国トップクラスだった、広島の缶詰業の歩みを伝える写真やラベル、271点を紹介しています。
昭和13年には、県内に81もの工場が!?広島で缶詰業が盛んだったその理由とは?
広島市郷土資料館の田村規充さんによると、広島には、松茸や果物、タケノコ等の産品があったことから、そういった産品を利用して缶詰が作られていたのだそうです。
地理や風土に恵まれ、山と海があることから、様々な食品が安く手に入る広島。牛肉と松茸が一緒に入った缶詰など、バラエティ豊かな商品が作られていました。
第2次世界大戦中には、空き缶不足で陶器の缶詰も作られていましたが、その後、原爆などで多くの業者が廃業してしまいました。「廣島缶詰物語」では、そんな知られざる広島の缶詰の歴史を知ることができます。(ライター:haruhana)