どっちが便利?「東京モノレールVS京急」羽田空港への足を徹底比較
本数はモノレール、速達性は京急
いくら料金が安くても、列車が混んでいたり、本数が少なくて待たされたり、所要時間がかかるのは嫌なもの。主な種別の所要時間と本数を調べた。
空港アクセス鉄道として開業した東京モノレール。6~8時と17~18時台は普通しか走っていない。日中は種別も増え、空港快速と区間快速が1時間当たり5本ずつ運行している。
京急が速達性を売りにしているエアポート快特は、品川から羽田までノンストップだが本数は多くない。
日中は快特が中心。途中京急蒲田しか停まらないのでエアポート快特に準ずるといっていい。
朝・夕はエアポート急行の割合が増える。停車駅が多いので、急ぐ人は京急蒲田で接続する別の列車に乗り換えた方がいいことも。
車両の構造についても触れておきたい。東京モノレールで昨年7月に運行を開始した10000形は、大型荷物置き場や公衆無線LANが設置されている。これなら数分余計に時間がかかっても、利用したい人は多いのではないか。
これらの条件から考えると、朝と夜は京急、日中はどちらでもOK、荷物が多い&移動の合間にスマホをいじりたいなら東京モノレールがいいのではないか。速達性では京急だが、本数の多さから東京モノレールに軍配を上げたい。
以上、4つの点で比較した結果、東京モノレールと京急の勝負は2対2の引き分けとなった。割引切符のルールが4月1日以降も変わらなければ、東京モノレールに軍配を上げるところだったが......。
余談になるが、東京モノレールは本当はコンクリートの上を走っている。なので厳密にいえば「石」道なのだが、鉄道事業法上は鉄道に分類されている。