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ゆるキャラNo.1「ぐんまちゃん」の謎...元々は「ゆうまちゃん」?実は「二代目」?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.11.04 16:06
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群馬県公式マスコット「ぐんまちゃん」が、ご当地キャラや企業キャラの日本一を決めるゆるキャラグランプリ(GP)2014で優勝した。

2014年のGPには約1700体がエントリー。ぐんまちゃんの最終得票数は100万2505票だったが、ミリオンに達したのは「ぐんまちゃん」だけ。3位だった昨年は75万2789票と約25万も増えている。投票形式に一部変更があったとはいえ、誰もが認めるチャンピオンだ。

初代は4足歩行だった!

ぐんまちゃんはその活動歴が長い「ベテランマスコット」でもある。

1983年の「あかぎ国体」のときに漫画家の馬場のぼるさんによってデザインされたのが、ぐんまちゃんの初出だ。ただし肌はオレンジ色で寒色系の毛、そして本物の馬と同じ四足歩行だった。
場所によっては、まだ「活躍」している姿を拝むことができる。

愛嬌たっぷりの風貌ではあるが、「2代目」とはだいぶ雰囲気が異なる。

最初は「ゆうまちゃん」という名前だった!?

11年後の1994年、第3回全国知的障害者スポーツ大会(ゆうあいピック)のマスコットとして「ゆうまちゃん」が誕生する。現在の2足立ちのキャラは、このとき県職員の手によって考案された。ちなみに当時の新聞記事での紹介は、

「『ゆうあいピック群馬大会』のマスコットに使うポニー」(朝日新聞、1994年4月28日付朝刊)

20年後の活躍を、この時点で誰が予想できただろうか。

本来、大会閉幕とともに役割を終えるはずだったゆうまちゃんだが、1995年に県のマスコットに「転職」。県民の多くが知る人気者に成長していった。96年の新聞記事には、「大会終了後も県民に親しまれ、グッズが増えているマスコットは全国でも珍しい」(毎日新聞、1月23日付)との県の驚きが記されている。

そして2008年、東京・東銀座にアンテナショップ「ぐんまちゃん家(ち)」がオープンするのに伴って、「ゆうまちゃん→ぐんまちゃん」に改名。つまり2代目を襲名して現在に至る。

ぐんまちゃん家の前でポーズをとる2代目ぐんまちゃん(Kyowwさん撮影、Wikimedia Commonsより)
ぐんまちゃん家の前でポーズをとる2代目ぐんまちゃん(Kyowwさん撮影、Wikimedia Commonsより)

分身の術が過ぎて動きがバラバラに!?

アンテナショップや県内外のイベントに積極的に出演するぐんまちゃん。今回の優勝はその活動が広く認められたからにほかならないが、一方で困ったことも。

ぐんまちゃんは複数体に「分身」することができるのだが(瞬間移動かもしれない)、「前に見たのとどこか動きが違う」という指摘が目撃者の間から寄せられている。

そこで県のぐんまイメージアップ推進室はマニュアルを作成。ファンのイメージを壊すことのないよう、仕草やイベント会場周辺での振る舞いに関する注意点が記されている(参照:ぐんまちゃん用「マニュアル」の気になる中身)。

おっちょこちょいのところもあるけれども、県内における存在感は圧倒的だ。たとえば、工事中のポールもぐんまちゃん仕様になっている。

GP優勝が決まってからマスコミ対応に追われるぐんまちゃんだが、今日も「ぐんまちゃん家」での活動は欠かさない。今日も明日もいる。このモチベーションの高さこそ人気の源なのだろう。

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