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松江では法事の時、なぜか「パン」を配る

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.10.18 11:00
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交通と高速通信の発達で社会の均一化がどれだけ進もうとも、ご先祖様とのつながりを強く意識させられる冠婚葬祭は、その土地の風習を色濃く反映している。

引き出物は、パン

島根県東部は出雲大社のある場所としてその名を全国に知られているが、県庁所在地の松江市周辺では、法事の引き出物として「法事パン」が配られる。

地元の葬祭社・博愛社(松江市)のウェブサイトには法要ギフトのページがある。人気の商品1位は法事パンで、2位が「お茶」で3位が「カステラ」だ。

「島根ではやはり、定番でしょうか」という説明まで載っている。

「のし紙の字入れも無料で対応します」

さらに調べると、市内のベーカリーショップ「キッチンおかだ」の商品一覧に「法事パン」が載っている。

一般的には法事には法事まんじゅうが配られるそうですが、松江を含む西は太田の一部~東は米子までの地域で、法事の引き出物にパンが使われています。
最近はあんぱんだけではなく、様々な種類を詰め合わせる方が多いです。数は5、7、10個を入れる方が多く、当店のパンは無添加ですので特に日持ちがせず、マドレーヌとの組み合わせもご提案しております。

同ページには苺ジャムパンやメロンパン、ヨーグルトパン、無添加あんぱんなどが紹介されている。パンは1個から注文できるそうだが、1000円以上購入した場合は白い箱が無料で付き、のし紙の字入れまでしてくれるそうだ。

キッチンおかだの「法事パン」(キッチンおかだウェブサイトより)
キッチンおかだの「法事パン」(キッチンおかだウェブサイトより)

饅頭がいつしかパンに変化した?

法事の会葬者に配る引き出物といえば「葬式饅頭」で、タオルなどの品がセットになっているのが一般的。それがいつパンに変化したのか......はっきりしたことは分からなかった。

風習と呼ぶには少々新しめな気もするけれども、ともあれ島根では、お彼岸やお盆のシーズンになるとスーパーなどでも法事パンが販売されるようになっている。

法事パンは島根だけの風習かと思いきや、岡山県北部にもあるらしい。この辺の事情について詳しい読者はぜひコメント欄に情報をお寄せいただきたい。

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