「百貨店4店中3店が閉店」...和歌山市の厳しい商業事情
18日から特急が最寄り駅に停車
同モールは南海電鉄・和歌山大学前駅に直結する。各駅停車、区間急行、急行の3種別が停車するものの、日中は1時間2本しか電車が停まらない。同モールの来店者のほとんどは車利用だが、改善を求める声が利用者から挙がっていた。
南海は10月18日にダイヤ改正を行い、「なんば」と和歌山市を結ぶ特急サザンが新たに停車、各駅停車も増発する。停車本数は平日が約1.7倍、土日祝日は約2.3倍、日中は1時間あたり2→6本にそれぞれ増える。
サザンは指定席車両4両と自由席車両4両が連結する8両編成で、自由席は乗車券だけで乗れる。
市内には近鉄百貨店和歌山店(店舗面積3万5596平方メートル)をはじめ、オークワパームシティ和歌山店(同3万675平方メートル)、イズミヤ和歌山店(同1万9273平方メートル)イズミヤスーパーセンター紀伊川辺店(同1万5130平方メートル)、ホームセンターコーナン和歌山中之島店(同1万2906平方メートル)、コメリパワー和歌山インター店(同1万2713平方メートル)などの大型店がひしめく。
下の地図は店舗面積が約1万平方メートル以上の商業施設の位置を示したもの。イズミヤスーパーセンター紀伊川辺店とコメリパワー和歌山インター店は地図の外に店舗がある。
これらのうち駅直結という条件を満たしているのは近鉄だけだが、商品価格帯の幅広さという点ではイオンモールの方が上。
最寄駅に停車する列車本数が増加し、車の運転をしない人の来客が促進されれば、モールはさらに賑わいそうだ。