「百貨店4店中3店が閉店」...和歌山市の厳しい商業事情
食うか食われるかの小売店戦争
和歌山が地盤のオークワが減収減益なのは先に書いた通り。人口減少だけでなく、ディスカウントストアに消費者が流れているのも響いている。このままではじり貧は明らかだ。
そこで同社は不採算店舗を整理しつつ、食料品や衣料品、DIYグッズなどを扱うスーパーセンター型の店舗を増やしている。
さらに巨大市場の大阪や奈良、中部地方での出店を急ぎ、2013年10月には「東海食品センター」を稼働させた。進出先での商品供給をスムーズにする狙いがあるが、そこはイオンの地盤だ。
1970年代オークワは、イオン(当時のジャスコ)と提携してジャスコ・オークワを設立、大型店を展開していった。しかしその蜜月関係は2000年に解消され、イオン新宮店を除くとオークワがイオンの進出を阻んできたという歴史がある。
今回のイオンモール和歌山開業は、イオン陣営の反撃が本格化するのろしなのだろうか。