あの「池袋ウエストゲートパーク」こと西口公園が消滅の危機、理由は?
西口公園は完全消滅するわけではないが...
池袋は日本で2番目に乗降客数の多い巨大ターミナルだが、新宿や渋谷と比べて目新しい商業施設に乏しく、とくに西口はローカルな雰囲気が漂う。
雑然とした街並みを一新する必要がある――かねてから再開発の必要を感じていた池袋駅西口の地権者らは2007年「池袋駅西口地区まちづくり協議会」を組織した。協議会がディベロッパーとして指定した三菱地所と、豊島区の3者で再開発計画を練ってきた。
公表された池袋駅西口駅前街区の基本構想案によると、マクドナルド池袋西口店やドコモショップ池袋北口店、ソフトバンクモバイル池袋北口店などが入居する雑居ビル群は更地にして、池袋西口公園の一角にあるバスターミナルを移設する。
みずほ銀行池袋支店やビックカメラ池袋西口店、東京都豊島合同庁舎が建っているところには高層ビル2棟が建設され、商業施設やオフィス、ホテル、マンションが入る。池袋西口公園の一部も高層ビルの予定地となる。
東武百貨店の北側、マツモトキヨシのある辺りは地下タクシープールが整備される。
池袋西口公園が完全に消滅するわけではないが、基本構想案がそのまま実行されれば今よりもコンパクトな公園となる。
問題は再開発実施に必要な地権者の同意を得られるかという点だが、協議会そのものに参加していない地権者も3割残っており、決着にはまだ時間を要しそうだ。