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意外に多い「冷奴はからし」派...石川中心に中部~関西で人気

Jタウン研究所

Jタウン研究所

2014.09.12 11:00
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日本豆腐協会のウェブサイトによると、庶民が豆腐を食べるようになったのは江戸時代中期以降で、醤油とともに広まったという。

冷奴(ひややっこ)の薬味といえば、おろし生姜(しょうが)というのが一般的だ。ところが、しょうがではなく辛子(からし)としょう油で冷奴を食べる地域がある。これは特定の地域に限ったことなのか、それとも全国的な現象なのか。

Jタウンネットでは2014年7月4日から9月8日までの約2カ月間、「冷奴は『からし派』それとも『しょうが派』?」というテーマでアンケートを実施したところ、全国から1445人に投票いただいた。

選択肢は「しょうが」「からし」「どちらも!」「その他」の4つ。
全国総計で見ると、「しょうが」の得票率が75.6%と圧倒的で、「からし」は8.0%しかなかった。このほか「どちらも!」は6.8%で、「その他」は9.6%にとどまった。

town20140910hiyayakko_nihonmap00.jpg

47都道府県中、石川を除く46都道府県はすべて「しょうが」が得票率1位。宮城・秋田・山梨・島根・徳島・香川・宮崎・沖縄の8県は「しょうが」しか票が入らなかった。

「薬味はからし」「両方いける」という視点で全国を見ると...

からし派の立場から都道府県別の得票率を見ると、意外な事実が浮かび上がる。
「からし」の得票率1位は石川で62.5%。以下、長野が19.0%。大阪が18.4%、奈良が14.3%、和歌山が14.3%、京都が11.1%と続く。

下の図表は、「からし」と「どちらも!」の合計投票率を色分けしたもの。中部と関西地方で若干支持の高いことが分かる。
中国・四国、九州・沖縄地方で「からし」と「どちらも!」に票が入ったのは広島・高知・福岡のみ。北海道・東北地方に至っては両選択肢に1票も入らなかった。

town20140910hiyayakko_nihonmap01_12.jpg

※2014年9月12日16時追記:図表を一部修正しました。

「冷奴の薬味にからし」という組み合わせは日本列島の中心部で生まれたものの、両端には伝わっていない――ということなのか。

石川でからし派が多い理由は?

はっきりとした起源は不明だが、石川県の郷土料理に「茶碗豆腐」がある。豆腐が茶碗の形をしており、和からしとしょう油を付けて食べるのが一般的。かつては能登半島だけだったが、現在は県庁所在地の金沢市でも普通に売られている。

「手づくり茶わんとうふ(ねりからし付き)」金沢豆冨のウェブサイトより
「手づくり茶わんとうふ(ねりからし付き)」金沢豆冨のウェブサイトより

岐阜県内でも「からし豆腐」を製造・販売しているところがある。創業125年の「豆腐直」(羽島市)のウェブサイトには「岐阜名物」と書かれている。
からしとうふが県内の豆腐屋で広く製造されているのか、それともこの店限定の商品なのか不明だが、岐阜における「からし」と「どちらも!」の合計得票率は38.1%に達する。

さらに、長野県北部の北信地方でからし豆腐が売られているという情報がネット上に載っていた。ただし、はっきりしたことは分からなかった。

投票は既に締め切ったが、「こんな設問でアンケートを実施してほしい」というご意見などあったら、下記のコメント欄に投稿してほしい。

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