明日香村で見つかった「ピラミッド」の謎
2014.08.27 06:49
[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2014年8月14日放送で「ピラミッド型古墳発見」について取り上げていました。
奈良県明日香村で歴史的な発見になるかもしれない新発見がありました。
6世紀後半の古墳である「都塚古墳」の調査を行っていた奈良県明日香村教育委員会と関西大学考古学研究室が、都塚古墳は墳丘を階段状に築いたピラミッド型の「方墳」であることを、8月13日に発表したのです。
古墳は石を階段状に積み上げて出来ていて、一辺はおよそ40メートル、高さは4.5メートル以上になるといいます。
同じような墓は朝鮮半島で高句麗や百済時代の王の墓として造られていますが、日本では例がないということで、関西大学では日本列島ではこれと比肩するものはないと考えています。
ピラミッド型古墳に埋葬された人物は誰?
では、この都塚古墳に埋葬されているのは一体誰なのでしょうか。
一説では古墳時代の豪族、蘇我馬子の父親である蘇我稲目とも言われています。
蘇我稲目は西暦536年に「国政を司る大臣(今でいう総理大臣)になった」と日本書紀に記されており、蘇我氏の礎を築いたといえる重要な人物なのです。この古墳の大きさも推測されていたものよりも大きく、蘇我稲目のものだとするとその偉大さがよくわかるものとなるでしょう。
謎はまだまだ深まりますが、発掘チームでは古墳時代から飛鳥時代に移り変わる時期の貴重な資料になるとみています。(ライター:ツカダ)