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「逗子をPRいただきありがとうございます、マス○ミのみなさま」(地元観光協会)

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.08.01 15:19
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浜辺で飲酒、スピーカーを使った音出し、バーベキューは禁止、さらに入れ墨・タトゥーの露出はNG――日本一厳しいといわれる逗子海岸の規制条例は、2014年の海開きとともにスタートした。
メディアは連日のように、「客足が減少」「厳しい規制」「海の家から悲鳴」とこの話題を取り上げている。Jタウンネットでも7月23日に伝えた(「逗子海岸が規制強化でピンチ」...は本当なの?参照)。

逗子海岸(Tadashi Okoshiさん撮影、Flickrより)
逗子海岸でみたもの

テレビなどは規制条例に総じて否定的だが...

31日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)もこの問題を報じた。規制の厳しさに不満をもらす客や海の家従業員の声を拾い、開放感を求める人たちは規制の緩い、約3キロ離れた鎌倉市由比ガ浜海水浴場に流れていることなどを伝えた。

「とくダネ!」が報じたところによると、昨年7月28日までの累計観光客数は13万2850人だったのに対し、今年7月27日までの数字は5万4200人だったという。
また取材に応じた従業員は売上が70~80%ダウンしたと話す。この原因について現地取材した女性レポーターは「家族で来る人は弁当持参が多く、海の家を使わないことが多い」と解説していた。さらに閉店が18時30分となったため、利用客が夕日の沈む光景を見ながら食事を楽しむことも難しくなった――とする。
司会の小倉智昭が「昔監視員やっていたことがあるけど、なぜ海で酒を飲むかね。溺れる人ってたいてい酔っている」と主張するなど、スタジオは逗子市の方針に理解を示す人が多かったが、VTRは新条例によって不利益を被っている人の意見を多めに取り上げていた。

ツイッターでは市の姿勢応援が目立つ

この放送に関する直接の反応かどうかは不明だが、放送後、市観光協会が次の内容をツイッターに投稿している。

視聴者からもツイッターに投稿が相次いで寄せられたが、市の姿勢を肯定する意見が目立った。

海の家と地元住民の意見は対立したまま?

そもそも、客足が大幅に減っている、という事実にも疑問を呈する向きがある。地元で「海岸議員」と呼ばれる菊池俊一市議会議員のツイッターによると、先週末の人出は昨年比で8%減にとどまっているという。

菊池議員は条例制定を推進した人物の一人だ。彼はその目的を「地元の人が行きたくないという状況になってしまった、まずは1回リセットすることが必要」と説明する。平穏な環境を望む地元住民からの支持は高いようだ。

規制に大反対なのは、海の家経営者らが組織する逗子海岸営業協同組合。そのうち1人は7月3日に放送された報道番組「NEWSアンサー」(テレビ東京系)の取材に応じ、「音楽が悪いわけでも、酒が悪いわけでもない。それは楽しむ人のマナーの問題」と話していた。

これに対して菊池議員は、自身のブログの中で次のように反論している。

以前この方の海の家で日中、ポールダンスを見せていて、小学生連れで来ていた地元の方から苦情がありました。
その年の、反省会で当時の組合長に「ポールダンスがファミリービーチとして相応しいのか?」とただしたところ、聞いてもいないのにこの方が割って入り「スポーツです。」みたいなことを発言して一同唖然として事がありました。
組合長に再度質したところ「分かりません。」と、長い間こんなにいい加減な対応だったのです。
ルールを守らず、近隣の迷惑を考えず、苦情を無視し、マナーの悪い客を集めた海の家の問題だと市民は判断した結果が今回の条例です。
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