「地元民は全国区だと思っているけど、実はローカルな食べ物」といえば?
小倉トーストは九州じゃない、愛知だよ
個性的な食べ物の震源地・愛知県は、全国有数の喫茶店密集地として知られている。その喫茶店で出される「小倉トースト」は、バターまたはマーガリンを塗ったトーストに、小倉あんを挟んだメニューだ。同県に本社を置く「敷島製パン」が小倉あんとマーガリンを組み合わせた菓子パン「サンドロール 小倉&ネオマーガリン」を販売しており、北陸・東海地方で人気を博している。あんパンも似たような材料を使っていることを考えれば色眼鏡で見る方がおかしく、その発想を褒めたたえるべきかもしれない。
佐賀県を代表する商品メーカー「サンポー食品」が1978年に発売を開始し、地元佐賀だけでなく九州で熱い支持を受けているのが「サンポー 九州とんこつ味 焼豚ラーメン」だ。サンポーを漢字で書くと「三宝」で、本来は"みたから"と読むのが正しかったのだが、取引業者を含む周囲があまりにも「サンポー」と読むため現在の社名に変えてしまったという、遊び心のある会社でもある。また、発売当初から焼豚がハートのカタチをしているのが、同社の密かな誇りだ。
「竹下のブラックモンブラン」は佐賀県小城市にある食品メーカー竹下製菓が発売したアイスバー。バニラアイスをチョコレートでコーティングし、その上に細かく砕いたクッキーを振りかけてある。ちょっとした高級感を味わえるアイスとして九州と関西では根強い人気がある。
ちなみに同社も袋入りかき氷を手がけている。