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「お節介」なくらい応援してます!? 愛媛・西条市で「新たなチャレンジ」始めても、絶対孤独にならない理由

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2023.12.14 12:00
提供元:西条市

自分の「夢」や「目標」を応援してくれる存在というのは、ありがたいものだ。

それを、まちぐるみでやってくれる自治体があるという。瀬戸内海に面する、愛媛県西条市である。

『人口減少に悩む街の未来を切り拓け! 合言葉は「LOVE SAIJO」――愛媛県・西条市役所のヒーローたちがアツすぎる』でお伝えした通り、西条市役所・シティプロモーション推進課(以下、CP課)は頑張る人々を熱く後押し。「チャレンジを応援するまち」として、ふるさとを盛り上げようとしている。

では今、西条ではどんな人たちが"チャレンジ"しているのだろうか。記者は2023年10月、CP課が絶賛応援中だという2人に、会いに行くことにした。

西条市でオリジナルのビールを

1人目の"ドリーマー"は、山根大樹さん。クラフトビールの醸造士で、醸造所「GROUNDTAP BREWERY」マネージャーだ。

「GROUNDTAP BREWERY」マネージャー兼醸造士の山根大樹さん(写真は編集部撮影、以下同)
「GROUNDTAP BREWERY」マネージャー兼醸造士の山根大樹さん(写真は編集部撮影、以下同)

西条市出身の山根さんは、高校卒業後、県外の大学に進学。在学中、アイルランドへの語学留学時にビールに出会ったことをきっかけに醸造士の道に進んだ。それから5年ほど経ったころ、地元西条からこんなスカウトがあったという。

「西条市に新しくビール工場をつくるために醸造士を探している。やってもらえないだろうか」

将来的には西条でクラフトビール造りをしたいと考えていたものの、それなりの経験を積んでから取り組むつもりだったという山根さん。

しかし、当時気仙沼にいた彼に直接スカウトに来るほどの熱意に共感し、2022年9月に西条へのUターンを決意。西条オリジナルのビールを自らの手で造るべく、醸造士としてクラフトビール事業の立ち上げに乗り出した。

ビール工場を案内する山根さん
ビール工場を案内する山根さん

ビール造りだけでなく工場の設計や設備の導入、果ては事業計画まで担当し、醸造所のオープンを目指した山根さん。西条のデザイナーらとチームを組んで醸造所のコンセプトを詰めるなどのブランディングに力を入れ、他の醸造所への視察や試作品販売なども行った。そうして2023年10月12日、「GROUNDTAP BREWERY」はオープンした。

目指すは「ビールの西条」

無事に醸造所をオープンさせた山根さん。彼には今、2つの「夢」がある。

1つは、西条をはじめ愛媛、そして四国の人たちに、もっとクラフトビール文化の楽しさを知ってもらうこと。もう1つは、ビール造りを通して地元・西条のことを全国の人に知ってもらうことだ。

「西条の面白さを知ってもらい、クラフトビールの楽しさを知ってもらう。そうしていつか『西条って、あのビールの西条か』なんて言われるようになったら良いですよね」(山根さん)
工場併設のショップ。ビールはもちろん、Tシャツなどのグッズも販売している
工場併設のショップ。ビールはもちろん、Tシャツなどのグッズも販売している

「GROUNDTAP BREWERY」ではその夢を実現するため、小回りの利くクラフトビール造りの良さを生かして多種多様なビールを作っているほか、今後は食品やアーティストなど様々な物とのコラボを企画といった活動も視野に入れているそう。

日々前に向かって進んでいく姿を見てか、工場近くを通りかかった地域住民が「応援してるよ」と声を掛けてくれることがある。「地元に活動を後押ししてもらっているというのはすごく感じます」と山根さんは言う。

新しいことを始めたら、不安は必ず付いてくる。それを温かく見守り、手を貸してくれる人がいる――挑戦者にとって、どんなに心強いことだろう。

コロナ禍を経験した先で

伝統工芸コーディネーターの石水睦津美さんもまた、西条で夢をかなえようとしている。

伝統工芸コーディネーターの石水睦津美さん
伝統工芸コーディネーターの石水睦津美さん

彼女は、西条で毎年10月に行われる「西条まつり」で奉納される"だんじり"をはじめとした、西条の伝統工芸を守るために活動しているという。そのきっかけは、コロナ禍だった。

西条まつりは、江戸時代から続く由緒正しい秋の例大祭で、だんじり、みこし、太鼓台など百数十台もの屋台が人々に担がれ、まちを練り歩く。市民の大多数が参加し、地元企業や学校は休みになったり、遠方に住む西条出身者が仕事を休んで帰省したりするほどで、西条の人たちにとってはお正月と同じくらい、大切な行事だ。

それが、感染拡大防止のために、2020年~22年は中止や規模の縮小を余儀なくされていた。

「SAIJO BASE」に展示されているだんじり。江戸時代から130年間もの間、担がれ続けてきたものも
「SAIJO BASE」に展示されているだんじり。江戸時代から130年間もの間、担がれ続けてきたものも

西条まつりが中止になっていた期間、石水さんは歯がゆい思いをしていた。というのも、彼女は代々だんじり彫刻を手掛ける家系に生まれ、父・信至さんも現役の彫刻師なのである。

「私の父をはじめ、職人さんは1年に1度、2日間開催される西条まつりに向けて、残りの1年を掛けてだんじりを作っています。その2日間がなくなってしまうというのは、私にとっても地域の伝統文化が薄れていくようで悲しかったんです」(石水さん)
だんじりの「透かし彫り」。職人のワザが光っている。
だんじりの「透かし彫り」。職人のワザが光っている。

ヒノキの板に、源平合戦や太閤記の武者絵、花鳥、龍虎の彫刻が施された西条の"だんじり"。父・信至さんは彫刻師として、これまでに30台以上の"だんじり"を制作してきた。石水さんにとっては、非常に身近な存在だ。しかし、祭りがなくなれば、多くの人にとって接する機会のないものになってしまう。磨いてきた匠の技も、継承されなくなってしまう――。

そこで石水さんは考えた。「お祭りがなくても伝統工芸を生かしてできることはないだろうか」。

そして2021年、活動を開始した。

伝統工芸品を「鑑賞するもの」から「日用品」に

石水さんがまず行ったのは、"だんじり"に関わる伝統工芸の職人をオンラインで紹介するイベントだ。10~20分程度の動画を制作し、その魅力を広く伝えようとした。

このイベントを足掛かりに「伝統工芸コーディネーター」として開業した石水さん。伝統工芸品をより身近に感じてもらうために、こんな催しも企画したという。

「ちょうちんMA•I•RI」の様子(石水さんのプロジェクト「睦TSUMI」Facebookページより引用)
「ちょうちんMA•I•RI」の様子(石水さんのプロジェクト「睦TSUMI」Facebookページより引用)

竹の柄にさげた提灯を持って夜道を歩く「ちょうちんMA•I•RI」だ。西条まつりの屋台に飾る提灯はいわば「業務用品」。しかし、「日用品」として使われる機会が増えれば、職人や技術を支えることに繋がるのでは、という思いで、市内に3件ある提灯屋や地元の神社と協力して開催したのだ。

「伝統工芸品に抱かれがちな『ガラスケースに入れて飾って見るもの』といったイメージを払拭し、『使い勝手のいい日用品』として扱われていた時代のような認識に戻していきたいです

石水さんはそう語り、朗らかな笑顔の中に熱い思いを垣間見せた。

西条の伝統工芸技術を背景に生まれた商品。キーホルダーや入浴剤など、どれも日常で使うものだ
西条の伝統工芸技術を背景に生まれた商品。キーホルダーや入浴剤など、どれも日常で使うものだ

2023年に入ってからは商品開発にも着手し、だんじり彫刻の技術を用いて作ったヒノキの入浴剤や、彫刻の端材を加工したキーホルダーなど様々な商品をプロデュース。市内のイベントに呼ばれてワークショップを開くことなどもあるそうで、石水さんは「地元の方々も活動に注目してくれているんだなと感じます」と語った。

西条だけでなく、様々な地域の工芸や文化を発信することを目指す石水さん。「西条から全国へと羽ばたきたい」 と未来を見据える。
西条だけでなく、様々な地域の工芸や文化を発信することを目指す石水さん。「西条から全国へと羽ばたきたい」 と未来を見据える。

いい意味で「お節介」なまち

今回、記者は西条市で夢に向かって頑張る2人に出会った。そして、彼らだけではなく他にも数多くの"ドリーマー"が日夜活動しているという。

彼らが西条で、夢に向かって全力で頑張れる理由。それは、彼らの中にある「西条愛」の強さ。そして、周囲からの応援。

その一翼を担うのが、「チャレンジを応援するまち」を体現する西条市・CP課だ。

西条市シティプロモーション課の田邊智将さん(写真左)と越智裕美子さん(写真右)
西条市シティプロモーション課の田邊智将さん(写真左)と越智裕美子さん(写真右)
「まずは、夢に向かって頑張る彼ら彼女らの活動について広く知っていただくことが大事。そのために、私たちの方でも情報発信という部分で微力ながらお力添えをさせていただいてきました」

シティプロモーション推進係長の田邊智将さんは、そう語る。チャレンジする人たちへの取材や情報発信を通して、"行政の人間"ではなく"同じ夢を志す仲間"として活動に関わっていくのが、「チャレンジを応援するまち」西条のスタイルだという。

例えば、GROUNDTAP BREWERYの山根さんが、「次はこんなビールを造ろうと思っているんです」と話せば地元の農家につなぐ。「ちょっと連絡をしたら、なんでもすぐに対応してくれるんです」と山根さんは語っていた。

気が置けない友人同士のようにお互いに笑顔を浮かべながら、西条やクラフトビール事業の未来を語り合う山根さんと田邊さん
気が置けない友人同士のようにお互いに笑顔を浮かべながら、西条やクラフトビール事業の未来を語り合う山根さんと田邊さん

経済的な支援も行っている。西条市では地域の社会的課題の解決等につながるプロジェクトを市内で公募し、採択されたものに住民や企業から出資金を募る「西条市版SIB(ソーシャル・インパクト・ボンド)」を実施。毎年1~2件ほどのプロジェクトを、この取組によってサポートしている。伝統工芸コーディネーター・石水さんの活動も、「睦TSUMIの西条まつり伝統工芸継承プロジェクト」として2021年度に採択されたものだ。

そして、石水さんが何かイベントを行うとなれば、SNS等を活用しての市内外へのアピールも積極的に行っている。

おいでよ、西条!
おいでよ、西条!
「何かやりたいことがある時、その情報発信や集客をお手伝いする体制が行政にあります。西条市の人たちはみんなイベント好きで、人が集まりやすいまちでもあるので、チャレンジするにはいい場所かなと思います」(CP課・越智裕美子さん)
「まちと繋がるということは、人と繋がるということ。何か志をもって西条に来る人たちを、私たちは絶対に1人にはしません。同じように夢を持ってこの地に来た先達もたくさんいるので、いくらでも紹介できます。まちぐるみで良い意味で『お節介』なのが、西条市なのです」(同・田邊さん)

市と市民が共に協力して夢に向かってひた走れるような土壌。そして、夢を求めてやってきた者をけして孤独にはさせない温かさ。そうした、いわば「西条スピリッツ」とも呼ぶべき精神が、このまちには根付いているのだろう。

もし今、叶えたいと思っている夢がある人は、思い切って西条市に身をおいてみてはいかがだろうか。ひとりきりでは諦めそうになる夢も、このまちでなら、どこまでも追っていけそうだ。

今回ご紹介した2人の「チャレンジャー」が作っているものはこちらから

山根大樹さん:グランドタップブルワリー
石水睦津美さん:睦TSUMI

※石水さんの入浴剤は西条市のふるさと納税でもゲットできます。
西条市への寄付は地域文化の継承・形成や歴史文化の保全・活用を行う「豊かな心を育む教育文化のまちづくり」観光産業の創出、西条の価値や魅力の向上といった「活力あふれる産業振興のまちづくり」などのために使用され、寄付者が使い道を指定することができます。
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<企画編集・Jタウンネット>

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