ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

14年連続全国最少! 新潟の子どもに虫歯がいない凄い理由

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.06.03 20:09
0

新潟県の12歳児の虫歯数が14年連続で全国最少となったことが明らかになった。

これは2013年に新潟県が実施した歯科疾患実態調査と、文部科学省の学校保健統計調査によって明らかになったもので、平均虫歯数は0.55本となった。虫歯が全くない12歳児(中学1年生)の割合は76.2%に達している。

※写真はイメージです(saotinさん撮影、Flickrより)
20070310-2

新潟県は昔から虫歯の少ない県だったわけではない。1980年の平均虫歯数は5.03本と現在の9倍以上もあった。凄いのは、そこからの巻き返しだ。

フッ素洗口を積極的に導入

虫歯予防の有力な手段としてフッ素水でうがいをするフッ素洗口がある。その安全性を不安視する声も根強いが、1970年から弥彦村の小学校でスタートし、その後市町村事業として各地に広まっていった。現在、保育園・幼稚園で65%、小学校で67.4%が実施している。

虫歯予防には食後の歯磨きも有効だ。給食後の歯磨きは90%以上の保育園や学校で実施している。同県における歯ブラシの購入額の高さは全国有数で、1994年に全県庁所在地中の2位、2000年に1位となり、その後も上位にランクインしている(2013年10月1日の記事「虫歯が全国一少ない「新潟県」 秘密を握る「あるモノの売り上げ」とは?」参照)。

地道な県民性が実を結んだ?

2008年には全国に先駆けて「歯科保健推進条例」を実施した。歯の健康は全身の健康、そして長寿につながるという考え方のもと、未成年だけでなく成人に対しても定期的な歯科検診や歯磨き、フッ素洗口の励行を促している。また市町村に対しては歯科保健計画の策定とその実施等を求めている。

歯の健康先進県である新潟。県挙げての取り組みが実を結んだ背景には、地道な努力を厭わない県民性があるとしばしば指摘される。フッ素洗口や歯磨き励行だけでなく、日頃の食生活も気を配らないと達成できない記録だろう。なかなかマネできることではないが、その地位を脅かす県が出てくる日はくるのだろうか。

PAGETOP